マリファナ(大麻)や電子タバコに見られる“煙(蒸気)を吸うこと(vaping)”は、現代社会でいつものごとくプロパガンダされています。
電子タバコについても過去記事でお伝えしましたが、通常のタバコ(タバコの場合は副流煙の方が危険)と同等かそれ以上に危険です。
それは、この煙(蒸気)の中に発がん性のある重金属などが含まれており、それが鼻腔や肺から吸引されて全身の臓器に分布するからです。
今まで報告されている蒸気に含まれる重金属を2020年の研究にまとめて報告されています(Environ Health Perspect. 2020 Mar; 128(3): 036001)。
アルミニウム、アンチモン、ヒ素、カドミウム、コバルト、クロム、銅、鉄、鉛、マンガン、ニッケル、セレン、錫、亜鉛など公害でお馴染みの金属が蒸気に含まれています。
尿、血液、唾液のこれらの金属濃度は、蒸気を吸った場合はタバコを吸っている人と同等かそれ以上という結果が出ています。葉巻を吸う人が最もこれらの金属濃度が低いという結果でした。
このうちニッケルとクロムは吸引で発がん性が確認されています(IARC (International Agency for Research on Cancer). 2012a. Chromium (VI) Compounds. IARC Monographs. 100C:147–167
)(IARC. 2012b. Nickel and Nickel Compounds. IARC Monographs 100C:169–218)。
これらの有害な金属のエアロゾルが吸引されて全身の臓器に分布します。
また最近注目されているのは、思考低下、記憶低下などの認知障害が蒸気を吸うことで引き起こされることです(Tobacco Induced Diseases, 2020; 18 (December): 1)(PLOS ONE, 2020; 15 (11): e0241599)。
これは脳障害が明確にされているアルミ、鉄や鉛などが、脳に移行するからです(ワクチンでなぜ脳症が起こるのかは、ワクチンに含まれる重金属が脳に移行するからです(^_−)−☆)。
また、他の金属も酸素下で酸化―還元を繰り返しながら活性酸素種を産出するため、プーファの脂質過酸化反応を促進します。
新型コロナなどのウイルス粒子と呼ばれているもの、排気ガスや花粉などもこれらのエアロゾルと一体化して、PM2.5などの微粒子を形成しています。
したがって、新型コロナのエアロゾルを吸引しても、大気汚染地域とそうでないところでは、引き起こす炎症の程度が違います(新型コロナ感染症が、なぜ武漢や北イタリアで最初に重症化したのかの大きな原因です)。
このように煙や蒸気には、今回お伝えした有害な金属類だけでなく、さまざまな発がん物質、エストロゲン作用物質が含まれています。
したがって、これらの煙を環境中に放出するのは、立派な環境汚染になるということです。
権力者がなぜ大麻解禁や電子タバコを今頃になってプロパガンダしているかが、リアルサイエンスでは透徹できるのです(^_−)−☆。