『若者の加齢現象は社会の鏡!』

 

昔は高齢者にしか起きないと思われていた病気が若い人を襲っています。

ガン、脳卒中、糖尿病などの慢性病といわれる病態です。

年齢には暦どおりの暦上年齢と実際の心身の生理学的年齢があります。

健康の指標は、もちろん後者の生理学的年齢。

いかに臓器、細胞が若いかは年齢には関係なく、その人のライフスタイルによるというものです。

 

現代社会の若者(50歳未満)は、平均して20~25歳くらいは生理学的年齢を余計にとっていると思います。

つまり、現代の若者は実際の年齢より20~25歳早く老化しているということ。

これを裏付ける研究が報告されています。

なんと世界的に、25歳以降で4人に1人が脳卒中のリスクがあるといいます(N Engl J Med 2018; 379:2429-2437)。

脳卒中は通常は高齢者の病態です・・・・・・涙

中国の男性では、25歳以降で5人に2人(41.1%)が脳卒中のリスクがあるという結果でした(中国女性では36.7%)。世界でもトップです。

あの大気・水質汚染と食事内容では仕方ないでしょう。

女性では、ラトビアという旧ソビエトだった地域で、やはり41.7%も脳卒中のリスクがあります。

ラトビアは、旧共産圏であり、西側にキャッチアップしようと無理をしすぎているようです。アルコール中毒、環境汚染、ストレスが多いという特徴が指摘されています

もっとも、環境汚染の著しいインド、バングラディシュやアフリカ諸国などでは、正確な統計が出ていないだけで、脳卒中の前に栄養失調や感染症などで亡くなっていると思います。

この発展途上国における著しい環境汚染は、着実にグローバルに拡散していきます。やがて、それを押し付けた多国籍企業のオーナーたちが住む場所にも影響していきます。

それが分からないのはまさに朝三暮四。

サルを笑えません。

なんと支配層(既得権益層)もおろかなのかと思ってしまいますね。

昔は、脳卒中といえば中風(ちゅうぶ)と呼ばれ、高齢者の病態でした。

クマ膜下出血は中年に好発しますが、それ以外の脳梗塞、脳内出血などの脳の血管疾患は、高齢者だったのです。

脳卒中に関しては、このように中央ヨーロッパ、東欧、中国の若者に急増しています。

脳卒中の問題は、ポックリ逝ってしまえばよいのですが、麻痺や言語障害などの後遺症を残して生きなければならないことが起こりえます。

これは私も避けたい・・・・・・

これらの国を見ていると、やはりストレスと環境汚染がかなり影響していると思います。

翻って、日本の状況。

日本もこのままだとやがて中国と同じ運命を辿るのは間違いありません。九州地方の空は中国のPM2.5で曇っていますが、東京は放射能汚染がオンゴーイングです。

日本の若者にも覇気がまったく感じられません。

目力(めじから)がないのです。

これも日本の病んだ現代社会に対する普通の適応反応(糖のエネルギー代謝が回っていない場合の冬眠戦略)なので仕方ない面があります。

しかし、ここから脱却しないと、現代日本システムという蟻地獄に巻き込まれてしまったまま冬眠状態で生還できなくなります。

すでに若者の段階で病んでいる現代社会は、持続不可能です。

ただし、いくつになってもライフスタイルを少し改善すれば、慢性病や老化を防ぐことができます。

長年のフィッシュオイル&植物油脂過剰摂取や解決困難を極める慢性ストレスによって心身がなかなか万全にならない私でも、少しの生活習慣の改善で若返ることができる(生理学年齢は暦年齢より20以上若くなっている)のですから、皆さんは、私よりもさらに若くできる余地があるということです!(^^)!

 

関連記事

  1. 『感染症:宿主説〜リアルサイエンスシリーズ』

  2. 『小児はなぜ新型コロナウイルス感染症にならないのか?』

  3. 『マス・サイコーシス(全体主義のパンデミック)』

  4. 『新型コロナ遺伝子ワクチンの効果とは何か?』

  5. 『現代医学が提唱する”究極の若返り法”??』

  6. 『PCR,抗体検査は感染症の確定診断ではない!』

  7. 『精神的ダメージは現代食から〜エネルギー栄養学シリーズ』

  8. 『ファスティングはなぜ危険なのか?』