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『PCR検査のもう一つの落とし穴』

検査というものの本質をまず理解しないと、今回の新型コロナフェイクパンデミックの真相が理解できません。

 

過去記事でお伝えしたように、PCR検査は胸部CTより感度が悪いので、感染の診断には胸部CTを勧めるという論文も出ていますが、感度の問題にとどまりません。

 

PCR検査については、この検査を実際に行ったことのある経験者でしか理解できないことがあります。

今回は、少しテクニカルな話になりますが、いかにPCRという検査を今回および今後の都合の良いフェイクパンデミックに使用しようとしているかをお伝えしていきます。

台湾に留学しているある女性が日本に一時帰国してから台湾に戻った際に、PCR検査で新型コロナウイルスが弱陽性と出ました。

弱陽性とは、実際は感染性が認められないもので、検査の特質による人為的な影響(アーチファクト)であるということです(台湾当局が認めています)。

PCR検査は、ある特定の配列の遺伝子(DNA)を増幅する検査です。

PCRの増幅では、1 サイクルごとに DNA が 2 倍、2 倍、・・と指数関数的に増幅していきます。つまり、DNA(目的とする遺伝子、今回は新型コロナウイルスの一部の遺伝子配列)のコピーを指数関数的に増加させていくということです。

この遺伝子の増幅には、どこのラボでも30回以上の増幅サイクルを繰り返します。

問題は、このPCRの増幅サイクルを40回近くかけないと陽性に出ない現象が認められていることです(Diagnostic Microbiology and Infectious Disease 98 (2020) 115130)(Int. J. Environ. Res. Public Health 2020, 17, 5313)。

PCR増幅サイクルをあげないと新型コロナウイルスの遺伝子(RNA)が検出できない場合があるということです。

しかし、このPCR増幅サイクル(cycle threshold values)と感染性との間には、逆相関関係が認められます。

PCR増幅サイクルが34回以上でようやく検出された検体では、感染性はゼロであることが報告されています(Eur J Clin Microbiol Infect Dis. 2020; 39(6): 1059–1061)。

つまり、PCR増幅サイクルを増やして検出される可能性があるものは、実際の感染性はないものなのです。

台湾に留学している女性も、PCR増幅サイクルを37~38回にしてようやく陽性と出たもので、実際の感染性はないので何も問題ないことを台湾当局も発表しています。

今回の新型コロナウイルス感染でのPCR増幅サイクル(real time RT–PCR)の標準は33~36回とされています(CDC 2019-Novel Coronavirus (2019-nCoV) Real-Time RT-PCR Diagnostic Panel)。

つまり、米国(おそらく米国基準の日本も)のPCR検査で陽性に出るものでは、そもそもほとんど感染性がない可能性が高いのです(34回以上のサイクルの陽性は感染性がゼロ)。

過去記事でも、完全に回復した人がある一定の期間を経てもPCR検査で陽性に出ることをお伝えしました。

今回の現行のPCR検査の増幅サイクル数と感染性の関係からも、実際使用されているPCR検査での陽性と感染性には因果関係はないということです。

PCR検査陽性をもって「感染者記録更新!」と太鼓を鳴らしているフェイク専門家やマスコミは、まさに“裸の王様”なのです(^_−)−☆。

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