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『ラボ肉はエコフレンドなのか?』

 

ベジタリアン、ビーガン運動に火をつけているゲイツ君も投資しているラボ肉。

 

動物を育てる必要もないため、二酸化炭素も増えずに地球温暖化に歯止めをかけ、かつエコフレンドであると主張しています(『Bill Gates wants to take your steak: Billionaire says the US and other wealthy countries ‘should move to 100% synthetic beef’ to prevent climate change – after buying up a record amount of farmland in 18 states』MAIL ONLINE, March 25 2021)。

 

肉を1kg作るために、15,000Lの水を必要とするとよくプロバガンダされています(https://www.parliament.vic.gov.au/images/stories/committees/SCEI/Animal_rights_activism/transcripts/How_much_water_is_used_in_the_production_of_plant.pdf)。

 

これは本当でしょうか?

 

この水の総量の95%は、実際は牛たちが食べる牧草が必要とする量です。

 

しかも、15,000Lというのは、20平方メートルの土地の降水量とイコールであって、水道水を15,000L必要とするという意味ではありません。

 

一方の、マウスや昆虫の筋肉細胞を培養するとしているラボ肉。

 

細胞を成長させるには、培養液という栄養をたっぷりと入れたものが必要となります。

 

 

この細胞培養に必要とされる培養液の量だけでも、1Kgの培養肉を作るのに、約110Lの量を必要とします(純粋に水道水だけでも1Lは必要)。

 

この細胞培養には、バイオリアクター(bioreactor)という容器が必要ですが、温度や湿度管理などで多大なエネルギーを必要とします。

 

このエネルギーはもちろん危険な原発や化石燃料からくるものですから、とてもエコとは言えません。

 

 

さらに細胞を培養する際に使用する様々な試薬などの化学物質や実験器具、リアクター製造に使用されるエネルギーや環境への負担も膨大になってきます。

 

しかも、この人工培養合成肉は、コストが膨大にかかります。

したがって、ゲイツ君は、発展途上国の人々は植物で作ったインポッシブル製のフェイク肉を、先進国の人々はラボ肉を食べるように推奨しています(『Why Bill Gates Says Rich Countries Should Eat 100% Synthetic Beef』Men’s health 16/02/2021)。

 

これが現在の「ソイレント・グリーン(ヒトの死体肉の加工品)」ということです。

私は家畜の屠殺による肉の大量生産には反対していますが、その代替を権力者が特許を持つラボ肉が解決するとはあり得ないと考えています。

牧場では本来は、高々土に還る動物の糞尿しか発生しませんが(しかし、近年はかなり動物の体もヒトと同様汚染が進んでいる)、ラボ工場からは著しい環境汚染物質が発生します。

どちらがエコフレンドで持続可能なのかは、一目瞭然ですね(^_−)−☆。

そもそも私たちと何の関係もないゲイツ君たちに、「これを食べろ、あれを食べろ」「遺伝子ワクチンを接種しろ」などと指図される筋合いには全くないことは言うまでもありません(^_−)−☆。

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