『血圧の薬でお腹が痛くなる理由!』

 

みなさんは、血圧を定期的に測定していますでしょうか?

私は勤務していた時以外は、測定したことがありません・・・・

「降圧剤」という血圧を下げる目的の薬が大量生産されています。

みなさん、あるいはご両親やご親族の一人は、この「降圧剤」を服用しているのではないでしょうか。

この中の一つに「カルシウムチャンネルブロッカー(calcium channel blockers)」というものがあります。

この薬は、血管を構成する筋肉の収縮をストップさせる作用を目的としています。

血管の筋肉がしまらないので、血管が開いたままになります。

血液は、ポンプのように血管の筋肉が収縮を繰り返すことで、手足などの末梢組織の隅々まで送れることができます。

ということは・・・・・

「カルシウムチャンネルブロッカー(calcium channel blockers)」でその血管の血液を送る運動を止めてしまうと、末梢組織が虚血(酸素・栄養不足)になるということです!(^^)!

血圧という数値を下げるだけの目的にしては、これは犠牲が大きすぎる・・・・・・( ;∀;)

さて、この血管の運動は腸管ともアナロジーを持ちます。

みなさんの消化管も同じく、筋肉の収縮運動によって、口腔内に入った食物が肛門まで運ばれます。

「カルシウムチャンネルブロッカー(calcium channel blockers)」では、この腸の運動も止めてしまうのです。

この薬を服用している人は、当然「便秘」の常習犯になります(^_-)-☆。

さらに・・・・・

最新の研究で、この薬(nondihydropyridine calcium channel blockers)が腸の炎症や穿孔(急性腹膜炎で緊急手術の対象となる)の原因となる「憩室(diverticulosis)」と関連していることが報告されました(Circulation. 2019 Jun 25)。

「憩室(diverticulosis)」は、腸の一部の壁が風船のように膨らむ状態です。

腸管の運動がなくなるので、腸管内の便などの停滞で、腸管の壁に高い圧力がかかることも大きな原因になっています。

この膨らんだ部分には食物残渣や便が停滞しやすく、炎症の温床となります。

急性腹症(お腹の激痛がある)で救急で運ばれてくる症例の中に、すくなからず「憩室(diverticulosis)」に炎症が起こっているものがあります。

それにしても「高血圧症」という命名(迷名?)はいったい誰が考え出したのでしょう?

「血圧が高い」という状態にすぎない現象(病態生理、pathophysiology)を”病名”にしてしまうのですから、資本主義の鬼っ子であるマーケターも顔負けですね(^_-)-☆。

私たちが、短期的な利益(血圧を下げることが利益につながりませんが・・・)と長期的な不利益を俯瞰できるようになれば、随分この世の中も権力者の思う通りにはならなくなると思います(^_-)-☆。

 

関連記事

  1. 『EUで始まるデジタル・ワクチンパスポートと反対運動の分裂理由』

  2. ◆TUEET(エーテルエネルギー学会) ニュースレター ◆  『マダニ…

  3. 『薬やサプリメントを見限った理由〜続編』

  4. 『ガチガチに体がかたまったら、ペパーミントを!』

  5. 『ビタミンC欠乏症の真実』

  6. 『風邪、感冒症状には薬よりハチミツ!』

  7. 『やはり鉄剤を摂取してはいけない〜リアルサイエンスシリーズ』

  8. 『高血糖というのは結果であって原因ではない!』