⭐️あなたの台所に潜む見えない敵
朝食のパンにマーガリンを塗り、昼食には揚げ物を食べ、夜は炒め物を楽しむ──こんな日常を送っているあなたに、衝撃的な事実をお伝えしなければなりません。
実は、私たちが「当たり前」だと思って使っている油の多くが、まるで体内に時限爆弾を仕掛けるように、じわじわと健康を蝕んでいるのです。
その正体こそが「プーファ(多価不飽和脂肪酸)」と呼ばれる、現代の食生活に深く根を張った「見えない敵」なのです。
⭐️プーファとは何か?~鉄が錆びるように体内で酸化する油~
プーファ(PUFA:Polyunsaturated Fatty Acids)とは、文字通り「多価不飽和脂肪酸」のことです。難しい名前ですが、簡単に言えば「とても酸化しやすい油」だと考えてください。
想像してみてください。鉄が空気に触れて錆びるように、プーファも体内で酸素と結びついて「錆び」てしまいます。この「錆びた油」が過酸化脂質という発がん物質に変化し、まるで体内で小さな火事を起こすように、細胞を傷つけ続けるのです。
現代の加工食品や調理油の大半は、このプーファで占められています。サラダ油、コーン油、大豆油、ひまわり油──スーパーの油売り場に並ぶ安価な油のほとんどが、実はこの「酸化しやすい油」なのです。さらにもっと酸化しやすいオメガ3が配合されたも加工品も出回っています。
⭐️メディアが作り出した「油の神話」の正体
最近、テレビや雑誌で「油を積極的に摂りましょう」という情報が増えていることにお気づきでしょうか?特に糖質制限ブームと共に、「糖質を控えて油を摂れば健康になる」という主張が声高に叫ばれています。
しかし、これは真実から目を逸らすための巧妙な情報操作です。驚くべきことに、発がん物質である過酸化脂質を含む唐揚げやマヨネーズを「積極的に食べましょう」と推奨する糖質制限の医師まで現れています。
彼らは「プーファが血糖値を下げる」と主張していますが、これは事実と真逆の嘘情報です。まるで「火に油を注げば火が消える」と言っているようなものなのです。彼らは本当に糖尿病で苦しんでいる人のことを真剣に考えているのでしょうか?
⭐️血糖値は「犯人」ではなく「被害者」である
ここで重要な視点の転換が必要です。多くの人が「血糖値が高いから糖尿病になる」と考えていますが、これは大きな誤解です。
血糖値の上昇は、糖尿病という病気の「結果」であり、「原因」ではありません。
熱が出るのは風邪の症状であって、熱そのものが風邪の原因ではないのと同じです。
では、真の原因は何なのでしょうか?
それこそが、1900年代初頭から世界中に広まったプーファという「人工的な油」なのです。なぜこのような質の悪い油が世界中に普及したのか──その背景には、私たちが想像する以上に深い意図が隠されています。
⭐️プーファが血糖値を上げる恐ろしいメカニズム
プーファが血糖値を上昇させる過程は、まるで精密に設計された破壊システムのように働きます。以下、そのメカニズムを分かりやすく解説しましょう:
第1段階:低血糖という「飢餓状態」厳格な糖質制限により、体は低血糖状態に陥ります。これは、体が「燃料不足だ!」と警告を鳴らしている緊急状態です。
第2段階:プーファの血中放出 危機を感じた体は、脂肪組織に蓄積されていたプーファを血液中に大量放出します。まるで非常時に備蓄食料を取り出すように、体はこの「錆びやすい油」を血流に送り込むのです。
第3段階:インスリンアンテナの機能不全
血液中に放出されたプーファは、細胞表面にあるインスリンの「アンテナ」を錆びつかせ、その機能を低下させます。これは、まるでテレビのアンテナが錆びて電波を受信できなくなるのと同じです。
第4段階:インスリン抵抗性の発症
アンテナが機能しなくなった細胞は、インスリンの信号を受け取れなくなります。すると体は「インスリンが足りない!」と判断し、さらに多くのインスリンを分泌しますが、アンテナが壊れているため効果がありません。
第5段階:血糖値上昇と糖尿病への道 インスリンが効かなくなった結果、血液中の糖分が細胞に取り込まれず、血糖値が“結果”として上昇し続けます。これが糖尿病という病気の本質なのです。
参考文献
・Mechanisms of the free fatty acid-induced increase in hepatic glucose production. Am J Physiol Endocrinol Metab. 2003 May;284(5):E863-73.
・Free fatty acids and insulin resistance. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2007 Mar;10(2):142-8.
・Oxidative stress, insulin resistance, dyslipidemia and type 2 diabetes mellitus. World J Diabetes. 2015 Apr 15;6(3):456–480.
・Metabolism pathways of arachidonic acids: mechanisms and potential therapeutic targets. Sig Transduct Target Ther 6, 94 (2021).
・Comparison of the effects of monounsaturated fatty acids and polyunsaturated fatty acids on the lipotoxicity of islets. Front Endocrinol (Lausanne). 2024 Mar 4:15:1368853.
これらの研究結果は、プーファが血糖値を上昇させる「証拠」として、すでに医学界に提示されています。しかし、なぜかこの重要な情報は一般には広まっていません。
⭐️「プーファ疲労」が引き起こす現代病の連鎖反応
プーファの害は血糖値上昇だけにとどまりません。この「錆びやすい油」は、甲状腺という体のエンジンルームの機能も低下させます。
甲状腺は、まるで車のエンジンのように全身の代謝をコントロールしている重要な器官です。プーファがこの「エンジン」の調子を狂わせることで、以下のような症状が現れます(一部だけ抜粋):
・不妊症:生殖機能に必要なエネルギーが不足
・冷え性:ミトコンドリアの機能低下から低体温になる
・慢性疲労:全身の代謝が低下し、常にエネルギー不足状態
・免疫力低下:毒物のデトックス機能が弱くなる・・・・・etc.
これらをまとめて「プーファ疲労」と呼びます。現代人の多くが抱える原因不明の体調不良の多くが、実はこのプーファ疲労に起因している可能性が高いのです。
⭐️真実を知ることから始まる健康への道
私たちは今、食の安全について根本的に考え直す時期に来ています。「体に良い」とされてきた油の多くが、実は健康を蝕む「隠れた敵」だったのです。
糖質制限を含め、みなさんを不健康にさせる偽の情報が拡散されている現代では、この事実を受け入れることは容易ではないかも知れません。しかし、真実を知ることこそが、本当の健康への第一歩なのです。
次回の記事では、糖質制限および油(プーファ)と甲状腺機能低下の詳しい関係について、さらに深く掘り下げてお伝えいたします。あなたの健康を守るための知識を、一つずつ確実に積み重ねていきましょう。