『なぜ遺伝子ワクチンでガンが悪性化するのか?〜ターボ・キャンサー』

 

 

遺伝子ワクチンのマス接種が開始されて以来、複数の医師からのガンの発症、悪性化、転移の症例報告が記事になっています。

 

 

遺伝子ワクチン(mRNA vaccines)を接種したあとに、ガンが進行する症例を「ターボ・キャンサー(turbo cancer)」と呼んでいます。

 

 

しかし、医学論文では遺伝子ワクチンによるガンの進行については、拙著『ハチミツ自然治療の最前線』でもお伝えしたように、リンパ腫などの症例が散見される程度で、まだ統括的な研究(metanalysis, review)がなされていません(Two cases of axillary lymphadenopathy diagnosed as diffuse large B-cell lymphoma developed shortly after BNT162b2 COVID-19 vaccination. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2022 Aug;36(8):e613-e615)。

 

先日も出版社の編集長から、ターボ・キャンサーについてのご質問を頂きましたが、上記のようにお答えしました。

 

 

 

本当に遺伝子ワクチン接種によって、ガンはターボエンジンがかかったように加速するのでしょうか?

 

 

最新の研究で、遺伝子ワクチンによるガンの加速進行のメカニズムのヒントが示されています(IgG4 Antibodies Induced by Repeated Vaccination May Generate Immune Tolerance to the SARS-CoV-2 Spike Protein. Vaccines (Basel). 2023 May 17;11(5):991)。

 

 

 

遺伝子ワクチンを複数回接種すると、あるIgG4(免疫グロブリンG4,アイジーフォー)と呼ばれる抗体が形成されます。

 

 

この抗体は、遺伝子ワクチンを接種した人の体内で産生されるスパイクタンパク質によって誘導されます。

 

IgG4抗体は、炎症が長引く(自己免疫疾患、寄生虫感染など)場合に体内で産生されるタンパク質です(IgG4 Characteristics and Functions in Cancer Immunity. Curr Allergy Asthma Rep. 2016 Jan;16(1):7.)(The Role of IgG4 in the Fine Tuning of Tolerance in IgE-Mediated Allergy and Cancer. Int J Mol Sci. 2020 Jul 16;21(14):5017)。

 

 

 

したがって、まだ研究がなされていませんが、エストロゲン作用物質慢性暴露、プーファ過剰摂取などでもIgG4抗体の産生が高まるはずです。

 

 

 

それでは、遺伝子ワクチンによるIgG4抗体の産生とターボ・キャンサーとはどのような関係にあるのでしょうか?

 

 

 

IgG4抗体は、オメガ3や鉄と同じく「免疫を抑制(免疫力を低下させる)」する作用があることが分かっています(An immune evasion mechanism with IgG4 playing an essential role in cancer and implication for immunotherapy. JImmunother Cancer. 2020 Aug;8(2):e000661)(IgG4 subclass antibodies impair antitumor immunity in melanoma.J Clin Invest. 2013 Apr;123(4):1457-74)。

 

 

免疫力が低下すると、ガンの進行が加速することはエイズ(と呼ばれる病態)の症例を見ても明らかです。

 

 

 

実際に、マウスの実験において、IgG4抗体を注射すると、ガンの進行が加速することが分かっています(An immune evasion mechanism with IgG4 playing an essential role in cancer and implication for immunotherapy. J Immunother Cancer. 2020; 8(2): e000661)。

 

 

遺伝子ワクチンを接種した人の約半数にこのIgG4抗体が産生されることが分かっています(Detection of recombinant Spike protein in the blood of individuals vaccinated against SARS-CoV-2: Possible molecular mechanisms. Proteomics Clin Appl. 2023 Nov;17(6):e2300048)。

 

 

イギリスやオーストラリア当局のデータを見ると、2022年にガンによる超過死亡(例年の平均より高い死亡率)が起こっていることは明らかです(https://phinancetechnologies.com/HumanityProjects/UK%20Cause%20of%20Death%20Project%20-%20Malignant%20Neoplasm%20Deaths%2015-44.htm)(https://www.abs.gov.au/statistics/health/causes-death/provisional-mortality-statistics/latest-release)。

 

 

 

スパイクタンパク質は、糖のエネルギー代謝の要であるミトコンドリアにダメージを与えることを前述した拙著で詳しくお伝えしました。

 

 

 

これだけでも十分に発ガンやガンの進行の危険性がありますが、今回の免疫力を低下させる抗体の産生がターボ・キャンサーと呼ばれる現象をもたらしていることは間違いないでしょう。

 

 

遺伝子ワクチンによる長期的なガンの発生あるいはガンの進行については、近い将来その実態が明らかになるでしょう。

 

 

 

今後、「ターボ・キャンサー」に関する統括論文が発表されるのを待ちましょう(^_−)−☆。

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