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『変異型の流行というナレーションに無理がある理由』

 

現在、新型567変異型が流行しているというナレーションがマスコミや現代医学が騒がしいです。

不思議なことに、イギリスで最初の同定された新型567変異型(B.1.1.7 SARS-CoV-2、α)は、ヨーロッパと北米に瞬く間に拡大し、伝染力も新型567よりも強いとされています(Estimated transmissibility and impact of SARS-CoV-2 lineage B.1.1.7 in England. Science. 2021;372(6538) eabg3055)。

 

しかも、感染死亡率もこの変異型の方が強いとされているのです(Risk of mortality in patients infected with SARS-CoV-2 variant of concern 202012/1: matched cohort study. BMJ. 2021;372:n579)。

 

これは疫学という学問ではあり得ないことです。

 

2020年の3月の講義でもお伝えしましたが、「感染力の強いものは、死亡率が低い。死亡率の高いものは、感染力が低い。」というものが、少なくともリアルサイエンスの基本だからです。

 

感染力が高いということは、生きている人から生きている人に高い確率で伝播させることが必要です。

この場合、感染でその宿主を重症化させたり、死亡させたりしてしまうと、次の宿主に感染させる機会を喪失してしまいます。

 

 

したがって、感染を広く伝播させるには、宿主に感染したあと軽症で済むようにしないとなりません。

 

つまり、軽い感染症状で治るもののみが、広く伝播させることができるのです。

 

死亡率が高くなるものは、他へ広く伝播させる前に宿主を殺してしまいます。

 

軽症の感染症=伝播しやすい(感染した本人が動き回る)

重症の感染症=伝播しにくい(感染した本人が病床か死亡)

発表されている研究論文(ほとんどがフェイクです(^_−)−☆)をつなぎ合わせただけでも、変異型ストーリーに無理があることが分かるのです(^_−)−☆。

 

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