妊婦は、新型コロナウイルス感染で死産、未熟児出産、妊娠高血圧腎症、子癇前症(preeclampsia)や緊急の帝王切開のリスクが高まる・・・・
したがって、妊婦にも新型コロナ遺伝子注射の接種を奨励という研究論文が報告されています(Maternal and perinatal outcomes of pregnant women with SARS-CoV-2 infection at the time of birth in England: national cohort study. Am J Obstet Gynecol. 2021 May 20;S0002-9378(21)00565-2)。
よほど遺伝子注射バイアルが余っているのでしょう(医師の職安サイトにも、高額で遺伝子注射接種のアルバイトが紹介されていました。)。
この結果を仰々しくBBCが垂れ流しています(『Covid: Stillbirth and prematurity risks may be higher in pregnancy』 BBC News, 21 May 2021)。
「遺伝子注射しないと妊娠でトラブルを引き起こすぞー」
子供、妊婦にまで実験的遺伝子治療を拡大するとは、もはや狂気の沙汰でしかありません。
早速、この論文のデータの中身を詳細に調べてみました。
まず、この論文のTable2に掲載されている数字から、胎児が死産するリスクを割り出してみましょう。
薬剤やワクチンなどのリスクは、相対ではなく絶対リスクを評価しないといけないことを拙著『ワクチンの真実』『ウイルスは存在しない』下巻でお伝えしました。
今回の新型コロナウイルス感染による死産の絶対リスク上昇(交絡因子未調整)は、
0.85-0.34=0.51%
新型コロナウイルス感染率は、 3527/342,080=0.01, つまり1%
したがって、新型コロナウイルス感染での出産で死産するリスクは、
0.51X0.01=0.005%の程度しかありません。
つまり、妊娠時にPCRで陽性と出ても、胎児を死産するリスクにはほとんど影響がないということです。
PCR自体が新型コロナウイルス感染症なる病態の確定診断に使用できないのですから、そもそもおかしなデータしか出てこないのは当然です。
もちろん、この疫学的調査は、後ろ向きのコホート研究というもので、エビデンスレベルは低いものです。
このような質の低い研究結果の都合のよいところだけをクローズアップするという、フェイクサイエンスのお手並み拝見というところでしょうか。
その一方で過去記事でもご紹介したように、因果関係不明とされながらも、遺伝子注射接種後に流産・死産になったケースが「ワクチン有害事象報告制度(VAERS)」にも報告されています。
これは拙著『ウイルスは存在しない』下巻や『ワクチンの真実』でも述べたように、胎盤を構成する細胞のタンパク質と遺伝子注射によって産生させるスパイクタンパク質が近似している(遺伝子配列が酷似している)ことによります。
いずれにせよ、妊婦や子供までに人体実験を拡大するという“無茶ぶり”を良識ある私たちは許してはなりません(この新しい時代にお金で魂を売ることがあってはなりません(^_−)−☆)。