『アップルジュース再考:環境汚染の指標』

先日、ウエルネスラジオで話題になった水質汚染。

シンガポールでは汚水の再生水が40%を占めているということでした。

中国では汚水をマンホールから汲み上げて植物油脂(クッキングオイル)を再生していますが・・・・・

この飲料水の汚染の最新の論文を調べていたら、意外なことに気づきました。

まず、水道および井戸水(地下水)の汚染が進行している事実は、みなさんもご存知だと思います。

いずれの飲料水にも、ヒ素、放射性物質、フッ素化合物(PFAS, ピーファス)、塩素化合物の汚染が進行しています(Heliyon. 2019 Sep; 5(9): e02314)。

もちろん、今回の論文では調べられていませんが、グリホサートの水質汚染は、特に日本ではかなり深刻でしょう。

これらの水質汚染による発がんリスクは、大気汚染のそれと同等という結果でした。

そして、ヒ素といえば日本の米の問題が思い浮かびますが、アップルジュースやワインにも多いということが報告されていました(J Environ Health. 2012 Dec;75(5):14-20; quiz 44)(J Environ Health. 2015 Oct;78(3):16-22)(https://www.youtube.com/watch?time_continue=190&v=IIFZgmUYDDE&feature=emb_logo)。

これは考えてみれば、当然の結果といえます。

土壌がヒ素で汚染させている地域では、そこでとれる作物に濃縮されるからです。

なぜ土壌がこれほどまでヒ素で汚染されているのでしょうか?

それは、ヒ素を含んだ農薬の過去の過剰使用(昔は医薬品としても使用されていた)がまだ解決されていないからです。

ちなみに、日本で最も使用されている除草剤ランドアップにも、ヒ素は含まれています(Toxicology Reports Volume 5, 2018, Pages 156-163)。

日本は現代でもヒ素で土壌、水質を汚染し続けている希有な国です。

飲料水、食品などからのヒ素の摂取は、私たちの排泄物によって、環境に循環してまた戻ってきます。

汚染のサイクルが回っているだけなのです。

一部の“人間”という愚かな生き物が考え出した金儲け手段(さらに現代では人口削減も兼ねる)。

数百年経過した未来でも解決できない甚大な悪影響を及ぼすことを想像できない低脳たちこそ、グレートリセットしたいものです(^_−)−☆。

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