『グリホサート、ネオニコチノイド:添加物の恐ろしさ』

 

今まで医薬品、サプリメント、食品あるいはワクチンの添加物についての危険性を詳しくお伝えしてきました。

これらの添加物のことを英語では単なる「additives」ではなく「アジュバンド(adjuvant)」と言います。

その理由は・・・・・・・

これらの添加物は有効成分とされる物質と相乗作用で毒性を高めるからです。

”添加物”と聞くと、比較的無害のように聞こえますが、実際はワクチンとおなじアジュバンド(それだけで十二分に毒性を持つ)と表記しないといけないのです。

農薬についても、その恐ろしさはその有効成分だけではありません。

日本でばら撒かれているランドアップ(グリホサートが主成分)、ネオニコチノイドなどの農薬にもたくさんのアジュバンドが入っています。

以下にその代表を列挙しましょう。

浸透促進剤(Penetration agent)、消臭剤(Odor masking agent)、染料(Dyes)、保存料(Preservatives)、安定剤(Stabilizer)、希釈剤(Diluents)、界面活性剤(Surfactants)、乳化剤(Emulsifiers)、高圧ガス(Propellant)、溶媒(Solvents)、泡消し剤(Antifoaming agent)、輸送体(Carriers)・・・・・・枚挙にいとまがありません。

このうち「浸透剤」と呼ばれる植物や動物の外壁を壊す役割をする物質には、プーファとくに植物油脂が用いられています。

たとえば、コーンに農薬の主成分を浸透させるために植物油脂が用いられているのです(コーン自体から植物油脂ができますが・・・・)。

さらに泡消し剤にも植物油脂が用いられています。

さて、ランドアップの細胞毒性実験では、主成分であるグリホサート単独よりも、「グリホサート+アジュバンド」の方が1000倍も細胞毒性が強い結果が報告されています(Toxicology. 2013 Nov 16; 313(2-3):122-8)。

「グリホサート+アジュバンド」の方が毒性が強いというのは、すでに細胞実験だけでなく、動物実験でも確認されています(Vet Hum Toxicol. 1997 Jun; 39(3):147-51)(Toxicol Appl Pharmacol. 2005 Feb 15; 203(1):1-8)(Chemosphere. 2003 Aug; 52(7):1189-97)(J Toxicol Sci. 2014 Apr; 39(2):211-5)。

さらに、リーキーガットを引き起こすのは、やはりグリホサート単独よりも「グリホサート+アジュバンド」でした(Environ Pollut. 2018 Feb; 233():364-376)。

これは当然の結果ですね。

アジュバンドの中には、プーファなどの界面活性剤、乳化剤が入っているため、腸粘膜が溶かされるからです。

ちなみに、グリホサート単独でもリーキーガットを引き起こします。

グリホサートは、その強力な毒性によってなんと抗生物質あるいは抗寄生虫剤として特許ととっています(US patent number: US7771736 B2)。

これには驚きでした(^_-)-☆。

ネオニコチノイドについても、新刊『自然治癒はハチミツから』に詳述しましたが、ミツバチコロニー崩壊症候群(colony collapse disorders, CCD)の原因とされている農薬です。

ネオニコに入っている界面活性剤(有機シリコン、organosilicon)などのアジュバンド(「ネオニコ+アジュバンド」)は、ネオニコ単独よりもミツバチの幼虫に与えるダメージが大きいことも判明しています(Sci Rep. 2017 Jan 16;7:40499)。

さらには、溶媒で農薬に入っている蒸留した石油によって、子供の尿道下裂、喘息などのアレルギーを引き起こすことも報告されています(Pediatrics. 2013 Nov; 132(5):e1216-26)(Environ Health Perspect. 2017 Apr; 125(4):535-543)。

農薬には殺虫剤、除草剤、抗カビ剤などがありますが、そのほとんどは、有効成分よりも「有効成分+アジュバンド」の方が、少なくとも細胞実験においては1,000倍毒性が強いのです(Biomed Res Int. 2014;2014:179691)。

これらのアジュバンド(石油化学合成製品)は実は多国籍企業のドル箱でもあります。

農薬のアジュバンドだけでも、2019年には4000億円のマーケットになっているのです( Global Trends & Forecast to 2021 (2016))。

以上から、有効成分とアジュバンドの毒性は同等かそれ以上の場合があるということが分かりますね。

有効成分と添加物と分けるのは、実際の毒性実験からはナンセンスで、すべて毒性を持つ有効成分と表示し直す必要がありますね(^_-)-☆。

しかし、こうやって農薬のアジュバンドを見ると、スーパーの加工食品の原材料成分とかなり近いことが分かります。

昆虫や植物も私たちと同じ生命体です。

その生命体を廃絶させる有効成分とアジュバント。

添加物はアジュバンドと表示し直すと、少しは加工食品の本当の恐ろしさが実感できると思います。

 

関連記事

  1. 『ニキビ再考』

  2. 『遺伝ワクチンと月経異常について〜再検討シリーズ』

  3. 『セロトニン仮説崩壊〜メディカルカバールシリーズ』

  4. 『スパイクタンパク質の産生はいつまで続く?:リアルサイエンスシリーズ』…

  5. 『種痘(smallpox)はワクチンで撲滅されたのか?』

  6. 『インドの“謎の病気”の正体』

  7. 心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。 …

  8. 『ニュースの作り方:医学論文→ポップカルチャーでの事実捻転!』