Book

『ワクチンを接種しなくても免疫ができている』

 

米国において直近の6週間で、新型コロナウイルス感染症がほぼゼロの地域が存在しています。

 

それは、ペンシルベニア州ランカスター郡のアミッシュと呼ばれるコミュニティです。

 

アミッシュ(Amish、日本語ではアーミッシュ)は、米国オハイオ州・ペンシルベニア州・中西部などやカナダ・オンタリオ州などに居住するドイツ系移民の宗教集団です。

移民当時の生活様式を保持し、農耕や牧畜によって自給自足生活をしていることで知られています。

 

 

アミッシュの子供たちは、米国の出生〜乳幼児からの夥しい数(18種類のワクチンを72回接種)のワクチンを全て接種していません。

 

しかし、オハイオ州のアミッシュを調査した2017年の研究論文では、過半数がワクチンスケジュールに同意していると出ていることから、かなりこの集団にも圧力がかかっていることが窺えます(Evaluation of low immunization coverage among the Amish population in rural Ohio
Am J Infect Control. 2017 Jun 1;45(6):630-634)。

 

さて、今回、ペンシルベニア州ランカスター群のアミッシュの医療管理者の報告によると、すでに2020年の春の時点で、集団内の90%は自然感染していたと推測されています(『Amish community in Pennsylvania becomes first in US to achieve herd immunity after reopening churches led to 90% of households being infected with the virus last year』Mail Online, 28 March 2021)。

 

 

当初は集団免疫(herd immunity)が60~70%に達することを目標にしていたのですが、ファウチ君がそれを90%にまでアップさせました。

その90%を2020年の春の時点で、ワクチンなしで達成したことになります。

 

集団内では、いわゆる集団免疫に達したということで、マスクやフィジカル・ディスタンシングを厳格に行なっていないようです。

 

さすがにアミッシュの良識のある人たちも、新型コロナ遺伝子ワクチンだけは避けたいと思っているでしょう。

 

 

早速、権威筋は、オハイオ州のアミッシュで、2016年に麻疹が流行したのは、麻疹ワクチンの接種率が低かった(N Engl J Med. 2016 Oct 6;375(14):1343-1354)せいだということを持ち出して、遺伝子ワクチンの必要性を説いています。ワクチン接種していないと、他の集団に感染させる危険性があると・・・・

 

 

拙著でも詳述したように、集団免疫という言葉自体が架空の人工物で、実態のあるものではありません。ただ、ワクチン接種率を高めるための便宜的な言葉で、リアルサイエンスではありません。

 

仮に架空の集団免疫という言葉にのっとっても、ファウチ君の90%に達したのだから、ワクチンは接種する必要はないはずです。

 

 

目標は集団免疫ですよね?ファウチ君(^_−)−☆。

関連記事

  1. 『中国にみるグレート・リセット後の世界』

  2. 『新型コロナウイルス肺炎について』

  3. 『遺伝子ワクチン対策:糖のエネルギー代謝を高めること〜エビデンスシリー…

  4. 『子供への遺伝子ワクチンの悪影響はない??〜再検討シリーズ』

  5. 『仕事の合間の雑談シリーズ〜「砂糖は本当に悪者なの?」〜後編』

  6. 『テキサスで新型コロナウイルス感染症が減少している理由』

  7. 『なぜカラスはヒトと変わらない知性を持っているのか?』

  8. 『袴田事件にみる”集団心理”の邪悪〜俯瞰シリーズ』