『“集団免疫(herd immunity)”という幻想』

皆さん、「集団免疫(herd immunity)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

集団免疫は、ある感染症に対して集団の大部分が免疫を持っていると、免疫を持たない人を保護するという“概念”(サイエンスではありません)です。

今回の新型コロナウイルス感染症の主犯格であるイギリスでは、「隔離政策よりも開放して多数を感染させた方が、集団免疫がついて感染防止策になる」と病み上がり(おそらくフェイク)の首相が言っていました。

この発言は実は強制ワクチンへの布石であることに誰も気付いていません。

この発言以降、感染症の専門家から出てきた主張というのは・・・・・

自然に感染が集団に拡大する(かつ免疫がつく)のは難しいの(若い人でも死亡する場合がある??)で、強制ワクチン接種で集団免疫(vaccine-acquired “herd immunity)を作るべきだという誘導、プロパガンダがなされているからです(Business Insider USMarch 20, 2020)。

そして・・・・・

ディープステイトの一角を担うハーバードが、なんと現在の外出禁止などのロックダウン措置を来年まで続けるべきという論文をサイエンス誌(Apr. 14, 2020)に発表しています(『Ending coronavirus lockdowns will be a dangerous process of trial and error』)。

その根拠も、「“集団免疫”を獲得するには22年までかかる」として、「新たな治療法とワクチンがあれば外出規制の期間と厳しさを軽減できるが、制圧に成功したように見えても、24年までは再び感染が広まる可能性があり監視を続けることが必要」と誘導(fear-mongering)しています。

ワクチンも強制して、かつロックダウンも継続すると・・・・・・・

計画が丸見えで、分かりやすいですね。

しかし、私たちは、ここで「強制ワクチン接種による集団免疫(herd immunity)」という考え方(サイエンスではなく思想)自体に、おかしいことに気づかないといけません。

ワクチンで免疫ができるという思想自体が確固たるサイエンスではないと言うと驚かれるでしょうか?

過去の記事でも説明していますが、「抗体ができること=免疫ができる」のではありません。

たとえば、麻疹(はしか)ワクチン。

ワクチン接種によって終生免疫ができる訳ではありません(Vaccine, 27 (2), 313-8 2009 Jan 7)(J Infect Dis, 197 (7), 950-6 2008 Apr 1)(Bull World Health Organ. 1991; 69(4): 415–423)。

米国では1980代初頭までに95%の学童が麻疹ワクチンを摂取しているにも関わらず、1989-1990年に麻疹アウトブレイクが発生しています(Annu. Rev. Med. 1992. 43:451–63)。

2015年には、米国で麻疹のアウトブレイク(Disneyland-related measles)が起こっています(BMJ. 2015 Jan 23;350:h436)。

さらに、中国において、99%が麻疹ワクチンを受けた集団の調査でも、麻疹のアウトブレイクが起こっています。しかも、これらの麻疹ワクチンを受けた人たちの93.6%は血液中の麻疹抗体が陽性だったのです(PLoS One. 2014; 9(2): e89361)。

破傷風のワクチン接種によって高い抗体量を維持していても、重症の破傷風に罹ります(Neurology. 1992 Apr ;42(4):761-4)。

この様に、大多数がワクチン接種し、抗体が形成されていても、集団免疫はできていないのです。

従って、CDC(米国疾病予防センター)が麻疹やMMRワクチンの追加接種(booster shot)をする様に勧告し、毎年インフルエンザウイルスワクチンを接種させる様にしている事実こそ、その証拠(ワクチンで集団免疫ができない)を雄弁に物語っています。 (^_−)−☆。

逆に言うと、終生免疫を作る様なものがあれば、ビッグファーマは儲かりません。

先の専門家が言った「自然免疫よりワクチン免疫」というのも、フェイクです。実際、麻疹の研究では、自然感染の方がワクチン感染よりも抗体量および維持期間も長く、麻疹に対する免疫が高かったのです(Virol J, 7, 87 2010 May 6)(Vaccine. 2003 Jun 20;21(21-22):2948-53)。

(本当は麻疹ウイルスの感染は存在しませんが・・・・・・)

先日の記事でもお伝えしましたが、そもそもワクチンによる抗体産生は「免疫獲得」を意味するものではありません(J Infect Dis, 190 (5), 998-1005 2004 Sep 1)(Immunity, 36 (3), 415-26 2012 Mar 23)。

「強制ワクチン接種による集団免疫(herd immunity)」という概念が、サイエンスに基づくものではなく、極めて政治的なものなのです。

新型コロナウイルス(covid-19)をはじめとした感染症で、「集団免疫」という言葉(フェイクサイエンス)で、ワクチンを受けないものを“非国民扱い”する情景が見えるのは私だけでしょうか?

強制ワクチン接種のために、今後使用されるであろう「集団免疫」という言葉(幻想)に対して立ち向かえるのは、リアルサイエンスしかありません(^_−)−☆。

 

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