『ファイザーの株で大儲けのバカ騒ぎ』

昨日、知人からビッグファーマのファイザーの新型コロナの遺伝子ワクチンの成功のニュースで、株が高騰して大儲けした人がいるという話を聞きました。

??????

何の話かと思いきや、日本でもこのニュースが大きく取り上げられて、またプロパガンダされていました。また大衆が騙されるじゃないか・・・・・・(^_−)−☆。

「ファイザーが一番乗り」というゲイツ君が予想したとおりの展開になっています(『Bill Gates says Pfizer has best shot at early COVID-19 vaccine』(Gist Vile,September 16, 2020))。

たままた目にしたヤフージャパンの朝鮮日報(11月10日)の日本語訳の内容はひどいものでした(なぜヤフージャパンが、ファイザー社のプレスリリースを訳して掲載するのではなく、また二次情報のロイター通信の訳でもなく、二次情報以下の韓国のニュースをわざわざ翻訳して掲載しているのでしょうか?)。

その一部を掲載します。

「米ファイザーと独ビオンテックが共同で開発中の新型コロナウイルスワクチンの予防効果が90%を超えるとのニュースを受け、世界各国がワクチンをいち早く確保しようと一層活発な動きを見せそうだ。

既に米国、カナダ、英国、欧州連合(EU)、日本はファイザー・ビオンテックとワクチンの供給契約を締結した。(中略)ファイザーは9日(現地時間)、年末までに新型コロナウイルスのワクチン5000万回分(1人2回接種時は2500万人分)のワクチンの生産が可能になると発表した。

これは、米国食品医薬品局(FDA)が要求する安全性データに問題がなく、今月中にワクチンの緊急承認申請が出されると仮定した場合だ。

ファイザーは今月第3週にもFDAに緊急使用承認を申請する計画だ。来年には最大13億回分の供給を目標にしている。

すでに世界各国はファイザーとビオンテックからワクチン供給を受けるために早々に列を作った。米国が1億回分の優先供給と5億回分の追加購入オプションを含む計6億回分、EUは3億回分、日本は1億2000万回分、英国は3000万回分などだ。」

(掲載終了)

「世界各国はファイザーとビオンテックからワクチン供給を受けるために早々に列を作った」???????

一体何を言っているのでしょうか?

株価を高騰させたファイザーのワクチンの成功率90%とはどこから来たのでしょうか?

ファイザー社の新型コロナ遺伝子ワクチンのフェーズ3の臨床試験のプレスリリースを見ていきましょう( 『PFIZER AND BIONTECH ANNOUNCE VACCINE CANDIDATE AGAINST COVID-19 ACHIEVED SUCCESS IN FIRST INTERIM ANALYSIS FROM PHASE 3 STUDY』PFIZER、November 09, 2020)。

ワクチン講義および過去記事でお伝えしたように、この臨床試験は、55歳以下の健康若年者43,538人をワクチン接種群とプラセボ群(比較対象群)に分けて行ったランダム化比較試験(RCT)です。

当初は32人の新型コロナ感染者が出た時点で、この臨床試験のデータを解析するとしていましたが、なぜかバイデンの勝利宣言後(もちろん大統領不在のカオス状態が継続する)に、感染者が94人に達したとして、今回のプレスリリースを出しています。

なんと、ワクチンの主要有効性評価項目は、2回目の投与からたったの7日後における新型コロナ発症です。

たったの1週間後に新型コロナ感染症がどれだけワクチンで減ったかを見ているだけなのです(2週間後や1ヶ月後はどうなっているの?)。

頭を少し冷やして考えてみてください。

そして、このプレスリリースをつぶさに読み込んでも、90%の効果の根拠となる数字がまったく出ていきません。

新型コロナを発症した94人のうち、85人がプラセボ群で、9人がファイザーの新型コロナ遺伝子ワクチンを接種した群とすると、90%の効果となりますが、実際はどうだったのでしょうか?

しかも、この94人の発症者については、何の情報も記載されていません。

副作用の強いワクチンの存在意義は、(あるとするなら)重症化や死亡リスクを低下させること以外にはあり得ませんから、94人の発症者のうち、どれだけの数が重症例であったかが最も知りたい情報になるはずです。

その情報がまったくありません。困ったものです。

さらに、発症といっても、症状が一つ以上あるとしているだけで、PCR検査だけでは、94人の中に偽陽性や他の感染症が含まれている可能性も否定できません。

そもそも、新型コロナの重症例のほとんどを占める高齢者での臨床試験ではありませんから、健康な若年者に対するたった接種1週間後の効果のみを高らかに謳うのもおかしさを通り越して銀河系まで届きそうな知性の劣化ぶりです(^_−)−☆。

私が最も知りたいのは、副作用です。これらの情報の詳細もありません(もちろん、ワープスピード承認ですから、本当の臨床試験が私たちになります(^_−)−☆)。

いずれにせよ、昨日の記事にあるとおり、このファイザーの遺伝子ワクチンは、今後流行するはず((^_−)−☆)のミンクコロナ変異型やワンちゃんコロナ変異型には、まったく効果がありません。

ちなみに、いつもカナダから貴重な情報をお伝えして頂いているMariko YDさんの昨日のコメントにもありましたとおり、ファイザーの遺伝子ワクチンはマイナス70度以下の超低温で保管する必要があるといいます。

この保管設備がまた大きな需要を呼ぶとして、バカ騒ぎしています(金儲けのことしか頭にない旧人類(^_−)−☆)。

どこまで人間は堕落したら気が済むのでしょうか・・・・

今回も「90%効果」という中身のないフレーズだけが飛び交う“エモーショナルマーケティング”は健在だということだけが理解できた旧世界でした(^_−)−☆。

 

関連記事

  1. 『現代社会は仮想空間〜俯瞰シリーズ』

  2. 『遺伝子ワクチンのQC:副作用の出る人と出ない人』

  3. 『現代社会システムの必然:環境汚染〜俯瞰シリーズ』

  4. 『飽和脂肪酸悪玉説ー再考』

  5. 『オメガ3と免疫(その1)〜オメガ3神話をやめると病は治る』

  6. 『ある看護師のつぶやき:このようなワクチンは前代未聞〜再検討シリーズ』…

  7. 『ウイルスの感染を媒介するホルモン!』

  8. 『胃薬が新型コロナウイルス感染症に効く理由』