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『ワクチン“そもそも論”:何の目的での臨床試験が行われているのか?』

ビッグファーマのアストラゼネカと英オックスフォード大が共同開発している新型コロナウイルスの遺伝子ワクチン(チンパンジーアデノウイルスベクターワクチン)について、ブラジルで臨床試験に参加した医師1人が死亡したと発表されています(『Coronavirus vaccine volunteer in Brazil’s AstraZeneca trial dies — but authorities say trial to continue』 CNN, October 21, 2020)。

これは日本がすでに全国民分の購入契約をしている代物です。

この死亡した医師は、プラセボ(偽薬)のグループだったので、臨床試験を続行しているというコメントでしたが、本当でしょうか?

仮にプラセボだったとしても、ワクチン注射で死亡したということは、注射自体が危険である(糖のエネルギー代謝が低下している人は危険)ことを示しています。

注射自体が危険というのは、みなさんも聞き慣れないと思いますが、次作の著作で詳述していきます。

一方、ビッグファーマのファイザーの遺伝子ワクチンは、米大統領選の前の11月3週をめどに米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する予定を明らかにしています。

いったい、安全性や効果が定まらない段階で、接種したいと思う人はいるのでしょうか?

さて、先日お伝えした「ヒトチャレンジ」など訳のわからないテストを行うと喧伝していますが、そもそもワクチンの目的とは一体何なのでしょうか?

みなさんも少し考えてみてください。

孤軍奮闘で、『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』誌の副編集長をしているピーター・ドーシ(Peter Doshi)医師は、インフルエンザウイルスワクチンの不条理を訴えておられたときから、私が注目している数少ない良識のある人です。

彼の最新の寄稿で、今回の新型コロナの遺伝子ワクチンについて、私が過去記事でお伝えしてきたように、すっぱりと斬っています(BMJ 2020;371:m4037)。

現在、数社(Moderna, Pfizer, AstraZeneca and Johnson & Johnson)が遺伝子ワクチンのフェーズ3に進んでいますが、ワクチンの効果測定が、なんと軽度の症状を防ぐかどうかを調べるデザインになっています。

たとえばモデナ社(Moderna)は、3万人規模のフェーズ3の臨床試験を開始していますが、この規模の数では、重症者、ましてや死亡者はほとんどでないため、統計が出ないので、マイルドな症状を抑えるかどうかの比較検討するデザインになっていることを認めています。

これは、過去記事でお伝えしたように、新型コロナウイルス感染症の感染死亡率は、季節性インフルエンザよりも低く、ほとんどが軽症だからです。重症者は高齢者で基礎疾患がある(=糖のエネルギー代謝が低下している)人に限られています。

ビッグファーマの遺伝子ワクチンのフェーズ3の臨床試験では、この重症化するリスクのある基礎疾患をもった高齢者が対象として入っていませんから、重症化や死亡を比較できないのは当然です。

歴史的にも証明されている甚大なワクチンの危険性を考えると、それを上回るメリットがなければ、強制接種させようがありませんよね(^_−)−☆。

そもそも論として、ワクチンは最低でも集中治療室に入って管理しなければならない瀕死の状態か死亡を防ぐという効果がなければ意味がないということです。

ということは、瀕死の状態になったり、死亡するリスクが低い今回の新型コロナウイルス感染症では、ワクチンはそもそも必要がないということなのです。

とくに感染率および死亡率が最も低い子供には必要がありません。

リアルサイエンスではすけすけの喜劇なのですが、幸いにしてマトリックス劇場では催眠術にかかっている人が多いことで、なんとか権力者たちが首の皮一枚で今までのように左団扇で楽して暮らせることができるだけなのです(^_−)−☆。

 

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