『ニュースの作り方:医学論文→ポップカルチャーでの事実捻転!』

現代医学の研究論文の大半はゴミ箱直行のフェイクサイエンスばかりです。

エストロゲン、プーファ、セロトニンなどのフェイクが昔から行われていましたが、この半年の新型コロナウイルスに関する論文はさらに目も当てらないほどのバイアス(男芸者)ぶりです。

子供の新型コロナウイルス感染症についての最新の論文が発表されています(J Pediatr. 2020 Sep 3 doi: 10.1016/j.jpeds.2020.08.078)。

新型コロナウイルスのPCR検査を受けた22歳以下の小児および若年成人6,369人を対象にした研究です。このうち、215人は新型コロナウイルス抗体検査(IgG)も受けています。

その結果、215人中33人で、新型コロナウイルスとIgG抗体の両方が検出されたといいます。つまり、PCRも抗体も陽性になったということです。

血液中に抗体が検出された後になって、新型コロナウイルス陽性になった症例が33人のうちの9人だったようです。

抗体が、再感染を予防するとされる中和抗体のレベルにまで達したのは、33人中17人でした。

さあ、これらの結果から何が言えるのでしょうか?

このフェイク検査が仮に正しいとしましょう。

その場合でも、ウイルス感染と抗体の出現は何の関係性もないことが分かるはずです(抗体ができてから、ウイルス陽性になる症例が少なからずある)。

しかし、この研究者の結論はこうです。

「小児にある程度の中和抗体の量とウイルス排除の時間は相関している(中和抗体が一定以上あるとウイルス排除の時間が短縮される)」(感染と抗体には関係がない結果になっているのに・・・)

OMG!

そして、この論文を紹介している『HealthDay News』では、「この研究結果は、小児に抗体があること、あるいは症状がなくなったことを理由に、警戒を怠ってはならないことを意味する。引き続き、清潔を保ち、ソーシャルディスタンスを守ることが緊要だと研究者は述べている。」と掲載しています(https://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/coronavirus-1008/kids-can-have-coronavirus-and-antibodies-at-same-time-study-760976.html)。

ソーシャルディスタンス???

どこをどう解釈したら、このような結論になるのでしょうか?

そもそも・・・・・

PCR検査は感染や症状とは無関係なので、この研究のデザインそのものに意味がありません(研究者もPCRで遺伝子断片が陽性であっても、それと感染性とは関係がない可能性があると認めています)。

また、中和抗体が再感染を予防するという仮説そのものが崩れています(「ワクチンの真実講義」参照)。

この研究からも、抗体と感染の間には何も関係ないことが分かりますが、感染するかどうかを調べる際に抗体を測定する意味がないのです(研究者も抗体を持つことが免疫を持つことを意味するのか不明と正直に書いている(^_−)−☆)。

フェイクに基づいた、まったく生産性のない、夥しい研究論文とマスコミの事実歪曲報道が日夜生産されている実態を知って頂くためにこの論文を挙げました。

現在、一流とされる医学雑誌を埋め尽くしているのは、このような箸にも棒にもかからないフェイクサイエンスなのです(^_−)−☆。

そして、これをさらに利用して曲解・牽強付会(けんきょうふかい)するのがマスコミ(ポップカルチャー)の役割です。

論文の結論は、単に「感染と抗体の関係は不明」となっているだけなのに、ソーシャルディスタンスを守る・・・・・?

一般の人は、この健康ニュース(洗脳のためのポップカルチャーニュース)の最後のフレーズしか見ませんので、「あ、子供でも無症状でも警戒しないといけないし、ソーシャルディスタンスが大事なんだ・・・」という印象しか残りません(おそらく(^_−)−☆)。

このように様々な研究論文(これ自体、近年は箸にも棒にもかかりませんが)を利用して、牽強付会(事実の歪曲)を行っているのが、マスコミの本来の役割ということです。

リアルサイエンスや事実が一般に伝わらないのは、このような社会システムによるものなのです(^_−)−☆。

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