『新型コロナウイルス感染症の“隔離政策”はフェイクサイエンス』

 

外出自粛(たとえ親戚であっても他人の家に入ってはいけない)だけでなく、外出時にも家族であってもマスクを装着して、最低1m離れて歩かないといけない(social distance)という奇妙な規制が出ています。

ロックダウンそのものが何のエビデンスもないのですが、この外出禁止や他人と1m離れるという、いわゆる隔離政策(social isolation, loneliness)も何のエビデンスもありません。

それどころか・・・・

6年前に、『甲状腺ホルモンとコルチゾール』という講義を全国で行いました。

この時に、サルの実験で、ヒアラルキー(hierarchy、ハイアラーキー)の最下位のサルは、ボスザルや上位のサルよりも血液中のコルチゾール(ストレスホルモン)の濃度が高いことをお伝えしました。

しかし、最もコルチゾール濃度が高くて、動脈硬化が進行していたのは、そのヒエラルキー最下位のサルではなく、そのヒエラルキーにさえ入っていない孤独サルだったのです。

孤独が心臓血管疾患の大きな要因になることを過去にも何度かお伝えしてきました(Eur J Prev Cardiol, 25 (13), 1387-1396 Sep 2018)。

この社会隔離、孤独(Perceived social isolation (PSI))が、ストレスホルモンを上昇させる以外に実際に免疫抑制状態および、炎症を加速させることが報告されています(Proc Natl Acad Sci U S A. 2015 Dec 8; 112(49): 15142–15147)。

具体的には、社会隔離によって、白血球において免疫抑制状態を作り、炎症を加速しする遺伝子群(the conserved transcriptional response to adversity; CTRA)のスイッチをオンにします。

最新の研究でも、社会隔離によって、炎症の指標(CRP, fibrinogen)が上昇し、孤独感によっても他の炎症の指標(IL-6)が高まり、全身の炎症を加速させることが報告されています(Neurosci Biobehav Rev, 112, 519-541 2020 Feb 2)。

つまり、社会隔離によって、より感染症に罹りやすくなるのです(もちろん、がんや心臓血管疾患などの慢性病も発症しやすくなる)。

さらに、社会隔離によって、運動不足・家庭内暴力・アルコール過飲・薬物中毒・自殺そして異民族排斥などの「ロックダウン症候群」が引き起こされます。

まさに各国政府が示し合わせて行なっている政策こそが、感染症を拡大させるばかりでなく、個人および家族の心身の健康を損なうことはリアルサイエンスで明らかになっているのです。

今回、あらためて、国家は世界の権力者に利用される“暴力装置”であることを浮き彫りにしてくれました(特に他国と比べても、日本の棄民政策は際立っています)。

このことを再確認できたことは、国家に幻想を抱いている性善説の日本人にとっては不幸中の幸いなのかも知れません(^_−)−☆。

 

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