みなさんは花粉症になったことはあるでしょうか?
私は学生時代に、まだ今のようにサイエンスの基礎が分からないときに、重症の花粉症になったことがあります。
とにかく鼻水が止まらないのが苦痛でしたが、匂いの感覚(嗅覚)は辛うじて保たれていました。
蓄膿などでは完全に鼻が詰まる場合があるので、この場合嗅覚は落ちるでしょう。
しかし・・・・・
鼻が完全に詰まった場合でも完全に嗅覚がなくなることはないことが最新の研究で分かりました(Chemical Senses, 24 April 2019)。
この研究では、哺乳類の舌に味覚だけでなく、嗅覚を司る細胞が発見されたといいます。
しかも一つの細胞の中にも、味覚と嗅覚の受容体が発見されたといいます。
つまり、完全に鼻が詰まって、匂いの感覚がなくなっても、口に何かを入れると、舌が嗅覚を司ってくれるということです(#^.^#)。
ヘビは長~い舌を出して獲物をゲットします。
このとき、ヘビは舌で匂いを感知して獲物に狙いを定めているのかも知れませんね。
私がこの研究で興味があったのは、味覚も嗅覚と同じ波動(バイブレーション)ではないかという点でした(#^.^#)。
私たちの感覚器(細胞)には、基礎医学シリーズでお伝えしたように、受容体というような仮想の物質を細胞表面に備えているのではありません。
波動を感受する仕組みが細胞内に備わっていることが今後明らかにされていくでしょう(^_-)-☆。