◆パレオ協会ニュースレター◆
糖尿病の本当の原因をいまだ多くの人が「糖分の摂り過ぎ」と洗脳されたままです。砂糖を含めた自然の甘味料の摂取量が減少している現代で、逆に糖尿病などのメタボリック・シンドロームが増加していることの矛盾をどう説明するのでしょうか。
インシュリンは、糖やアミノ酸を細胞内に入れる作用のある重要なホルモンです。その結果、リポリシス(脂肪分解、プーファが血液中に溢れかえる)をブロックして炎症を抑えます。現代社会の糖尿病のほとんどは、このインシュリンを感受する細胞のアンテナに問題が起こる2型糖尿病です。
インシュリンを感受する細胞のアンテナに問題が起こる状態を「インシュリン抵抗性(insulin resistance)」と呼びます。インシュリン抵抗性は、糖尿病状態の発症と進行において重要な病態生理学的役割を果たします。現代医学では、インシュリン抵抗性は、組織レベルでのインシュリン作用に対する抵抗(感受性の低下)として定義されています。
インシュリン抵抗性は細胞レベルで仲介され、筋肉が最も影響を受けやすい組織ですが、脂肪組織や肝臓も影響を受けます。初期のインシュリン抵抗性は、高インシュリン血症を特徴としますが、高血糖症はこの段階では起きません。
標的組織でのインシュリンの効果の低下はインシュリン分泌の増加によって相殺されるため、高血糖症は発生しないからです。
しかし、インシュリン分泌増加を余儀なくされる膵臓では、、・・・・・・