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◆パレオ協会ニュースレター◆   『寄生虫はガンを発生させるのか?』

◆パレオ協会ニュースレター◆  

『寄生虫はガンを発生させるのか?』

みなさんは、寄生虫感染がガンの原因になるという話を聞いたことがあるでしょうか?

現代医学では、ガンの原因のうち寄生虫を含めた感染症が原因になるものは、全体の15.4%を占めるとしています(Global burden of cancers attributable to infections in 2012: a synthetic analysis. Lancet Glob Health. 2016;4(9):e609–e616.)。ピロリ菌、B型、C型肝炎ウイルスやエプスタイン・バーウイルスなどは、国際ガン研究機関(the International Agency for Research on Cancer (IARC))でも、ヒトに対して発がん性が明確に認められるとされるグループ1に分類されています(IARC. Biological agents Volume 100B A review of human carcinogens. IARC Monogr Eval Carcinog Risks Hum. 2012;100(Pt B):1–441)。

寄生虫は、原虫(げんちゅう、protozoan、単細胞の微生物)と蠕虫(ぜんちゅう、helminth、蠕動運動で移動する多細胞の寄生虫)に大別されています。蠕虫(ぜんちゅう)類でもグループ1に分類されるものが存在しています(タイ肝吸虫(Opistorchis viverrini)、肝ジストマ(Clonorchis sinensis)、ビルハルツ住血吸虫(Schistosoma haematobium))(Helminth infection-induced malignancy. PLoS Pathog. 2017;13(7):e1006393)。

果たしてこれらの寄生虫感染は、国際ガン研究機関の指摘のようにガンの原因になるのでしょうか?

 

寄生虫の中で原虫に分類されるクルーズ・トリパノソーマ(Trypanosoma cruzi)は、ラテンアメリカやカリブ諸国で蔓延するサシガメという昆虫に媒介されてヒトに感染します。家の土壁、屋根、天井、マットレスなどに生息しているサシガメ類昆虫の腸管内で繁殖したのち、昆虫の糞を介して(あるいは昆虫食を介して)トリパノソーマが粘膜、眼瞼結膜、皮膚刺咬部から体内に侵入することで感染が成立し、以下のシャーガス病(Chagas disease (CD))を発症します。

原虫の侵入した部位の・・・・・・

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