「ハチミツの抗ガン作用」をまとめた研究論文が数日前に発表されました(Understanding the Anticancer Properties of Honey. Int J Mol Sci. 2024 Oct 31;25(21):11724.)。
ポリフェノールなどのフェノール化合物は、ハチミツに含まれている数倍〜数十倍の濃度ではじめてガン細胞の増殖を抑えます(Honey and Cancer: Current Status and Future Directions. Diseases. 2016;4:30. doi: 10.3390/diseases4040030. )。
したがって、ハチミツにごく微量しか含まれていないポリフェノールによって、実際にガンが抑えられている訳ではありません。
それでは、ハチミツの何がガンを抑えるのでしょうか?
この最新の研究論文では以下のようなハチミツの抗ガン作用の効果を挙げています。
・ガンの自然死(アポトーシス)を促す
・ガンの増殖を抑える
・炎症を抑える
・プーファの脂質過酸化反応(=酸化ストレス)を抑える
・ガンの発生、転移を抑える
などです。
このような多様な効果をハチミツの微量成分に還元することは不可能です。
この研究論文も含めて、まだ理解していないのは、ハチミツの主成分(75%以上)が果糖(フルクトース)とブドウ糖(グルコース)であることです。
この2つの糖質(単糖類)が、糖のエネルギー代謝を高めることで、多種多様な抗ガン効果をもたらしているのです(拙著『奇跡のハチミツ自然治療』参照)。
これらのハチミツの抗ガン作用は、動物実験や細胞実験が主体ですが、現在いくつかの臨床試験が進行中です。
ハチミツなどの自然の甘味料が「生命の霊薬(Elixir of Life)」であることは、わたしたち大衆に知られたくない真実の一つです。
今日も1日ハチさんたちに感謝です(^_−)−☆。