『奇跡のハチミツ自然療法』の<はじめに>の文章を転載いたします。
はじめに
陸上最強生物のパワーの源はハチミツ
みなさんは、「陸上生物で最強」と言われている動物をご存知でしょうか?
それは、ライオンや虎ではありません。イタチ科に属し、小型犬ほどの大きさしかない「ラーテル」です。「世界一恐れを知らない動物」としてギネス認定されています。
ラーテルの皮膚は分厚くなっており、猛獣の牙、爪が簡単には貫通しません。分厚く丈夫な毛皮に伸縮性、柔軟性に富んだ皮膚、身体。蛇毒へ耐性があり、毒蛇を捕食しても数時間動きが止まるだけです。
攻撃では、四肢にある発達したカギ爪での攻撃や肛門付近の臭腺から、くさい臭いをジェット噴射できます。ライオンなどの大型肉食獣にも真っ向から向かっていきます。
ラーテルは背後からライオンなどに背中を噛みつかれたときでも、背中の皮膚を柔軟に伸ばし、クルッと完全に後ろ(ライオンの顔面の方)を振り返り、反撃することができます。
その最強の陸上動物ラーテルが、最も好物にしている食べ物は何でしょうか?
それは、本章で詳述する「ハチミツ」です。ラーテルの和名は、ハチミツアナグマ、ミツアナグマ(honey badger)と呼ばれているくらいです。
ハチミツこそが、ラーテルを最強の陸上動物へと押し上げているのです(その理由は本章で詳述いたします)。
ちなみに、そのハチミツの獲得にはミツオシエ(ハニー・ガイド、honey guide)という鳥の存在が欠かせません。ミツオシエはハチの巣を見つけると鳴き声をあげ、ラーテルをそのハチミツの在処(ありか)まで先導します。
そして到達したラーテルは、力任せにハチの巣を壊します。ミツオシエは、自分自身ではハチの巣を壊すことはできませんが、ラーテルが壊してくれた後、おこぼれのハチミツにありつくことができます。
ハチミツは古代から貴重な宝物だった
ハチミツは人類の歴史でも、古(いにしえ)から健康増進の至宝として重宝されてきました。
これは、最強の陸上動物であるラーテルやミツオシエだけでなく、あらゆる動物に共通しています。私のワンちゃんもハチミツが大好物です。
ミツバチは、たった1ヶ月余りの寿命の一生をかけて、働き詰めに働いて、やっとスプーン1杯の蜂蜜を集めます。私たちを含めた生命体が、その貴重な至宝を古(いにしえ)から重宝してきた理由を本章でたっぷりと説明していきます。