Book

『食べてはいけない:チューイングガム〜リアルサイエンスシリーズ』

 

チューイングガムの基材やコーティングに使用されている物質は何でしょうか?


 

れは、「酢酸ビニル(vinyl acetate)」という石油化学合成品のポリマー(Polyvinyl acetate (PVAc))です。

 

ちなみに、酢酸ポリビニルは接着剤、セロテープ、塗料、タバコ、さらに野菜や果物のつや出しにも使用されている化学物質です。

 

酢酸ポリビニルの構成成分である、酢酸ビニルはれっきとした発癌性物質(Group 2B carcinogen)です(IARC (International Agency for Research on Cancer) Vinyl acetate, polyvinyl acetate and polyvinyl alcohol. iarc monographs on the identification of the carcinogenic hazards to humans. IARC Monogr. Eval. Carcinog. Risk Chem. Hum. 1971;19:341)。

 

 

これは、酢酸ビニルが私たちの体内で代謝されて、発癌作用のあるアセトアルデヒドを産生するからです(Vinyl acetate monomer (VAM) genotoxicity profile: relevance for carcinogenicity. Crit Rev Toxicol. 2013 Sep;43(8):671-706.)。

 

アセトアルデヒドは、プーファの脂質過酸化反応で発生するアルデヒド類の一つですが、二日酔いの原因でもあります。

 

酢酸ビニルのような発癌物質が基材やコーティングとして利用されているのが、チューイングガムですが、さらにこれに人工甘味料が添加されています。

 

チューイングガムを噛むと頭痛が起こるのも、人工甘味料に発癌作用のあるアスパルテームが加えられているからです(Chewing gum headaches. Headache. 1997 Nov-Dec;37(10):665-6)(Migraine provoked by aspartame.N Engl J Med. 1986 Aug 14;315(7):456)。

 

顎の骨の発達や唾液分泌を促す点では、よく噛むことは大切ですが、それがチューングガムである必要がないということです(^_−)−☆。

関連記事

  1. 『ストレスの指標―ヒトも完熟する?』

  2. 『令和の米騒動』の正体

  3. ◆TUEETニュースレター◆   『ハリケーン気象操作の実態〜その2』…

  4. ◆パレオ協会ニュースレター◆   『「玄米は白米より良い」というプロ…

  5. 『免疫力低下とは何か?〜リアルサイエンスシリーズ』

  6. 『砂糖―肥満パラドックス〜リアルサイエンスシリーズ』

  7. 「世界一分かりやすい基礎医学」完全制覇セミナーDVD

  8. ◆TUEETニュースレター◆   『ハリケーン気象操作の実態』