「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
肥前国第9代平戸藩主、松浦清の言葉です。松浦静山の名で執筆した随筆集『甲子夜話』の中の一節にあります。
野球界の重鎮であった故野村克也さんの座右の銘として話題になりました。
私たちの健康についてもこの言葉がぴたりと当てはまります。
「健康に不思議の健康あり、病気に不思議の病気なし」です。
これが、私がいつも皆様にお伝えしていることです。
たまたま先祖や家庭環境に恵まれていて、食事を中心とした生活習慣が良かったことで人よりずば抜けて健康でエネルギッシュな人が存在しています。
この人たちはなぜ自分が他人よりもエネルギッシュで病気にならないのかを知りませんし、実際に何が本人にとって幸いしたのかを調べると複合的な因子が存在しています。
しかし、病気には必ず直接的な原因があります。
現代人の病気の直接の主要因子が、今回お伝えする「リポリシス(lipolysis、脂肪分解)」及び「メタボリック・スイッチ(metabolic switch)」という現象です。
様々なストレスを契機に皆さんの脂肪組織に蓄積している酸化しやすい脂(多価不飽和脂肪酸(PUFA、プーファ))が血液中に放出されます。これをリポリシスと呼びます。
この血液中のプーファは、今度は私たちの糖のエネルギー代謝をブロックし始めて、最終的には脂肪の代謝(脂肪の燃焼、fatty acid oxidation(FAO))に完全にスイッチます。
これを「メタボリック・スイッチ」と呼び、ガン、メタボリック・シンドローム、自己免疫疾患や感染症と呼ばれている病態を始め、現代のあらゆる慢性病の原因になるエネルギー代謝にスイッチするのです。
このメカニズムを理解できれば、「負けに不思議なし」「病に不思議なし」になります。
なぜ、慢性病が治らないのか?
「メタボリック・スイッチ」という現象がその鍵を握っていることを実際の症例や豊富なエビデンスをご紹介しながら、詳しく説明していきます。
私たちは、「負け」あるいは「病」を冷静に俯瞰して分析できれば、「勝ち」あるいは「健康」になるべくしてなるのです。
(『慢性病の原因は「メタボリック・スイッチ」にあった!病はなぜ治らないのか?』
の「はじめに」より抜粋)。
ようやく皆様の元に『慢性病の原因は「メタボリック・スイッチ」にあった!病はなぜ治らないのか?』にお届けすることができるようになりました
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是非皆さまのポスト総ワクチン時代のサバイバル処方箋として本著をお役立て頂ければと思います(^_−)−☆