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『従来のワクチンと遺伝子ワクチンの違い〜リアルサイエンスシリーズ』

今回は、新著『ハチミツ自然治療の最前線〜ポスト総ワクチン時代の処方箋』の要諦になる研究結果が発表されていますので、拙著のご理解を深めて頂くためにも解説したいと思います。

 

従来のワクチンと今回の新型コロナ遺伝子ワクチンとは、設計の違いの他、接種した私たちの反応に違いが出ることが最新の研究で明らかになりました(The BNT162b2 mRNA vaccine against SARS-CoV-2 reprograms both adaptive and innate immune responses. medRxiv preprint doi: https://doi.org/10.1101/2021.05.03.21256520)。

この報告の要点は、免疫と呼ばれる形態形成維持で最も重要な白血球の貪食作用(これを現代免疫学では自然免疫(natural immunity)と呼んでいる)が、遺伝子ワクチン(今回はファイザー製)では著明に弱まるということです。

 

これは新著『ハチミツ自然治療の最前線〜ポスト総ワクチン時代の処方箋』でも詳述した内容と一致しています。

従来のMMR(麻疹、おたふく風邪、風疹)、BCGワクチン接種後あるいは過去の感染においては、二回目の感染の時にこの白血球が過剰刺激(ブースト)される現象が認められています(現代免疫学では、これを「trained immunity」(ブースト免疫)と呼んでいます)(Defining trained immunity and its role in health and disease. Nat Rev Immunol. 2020 Jun; 20(6): 375–388)。

 

この現象は、先日の記事や拙著『新・免疫革命』でもお伝えしたように、決して良いことではありません。

 

なぜなら、白血球の過剰刺激は、リンパ球(現代医学では獲得免疫(acquired immunity)と呼んでいる)を巻き込んでの急性から慢性炎症へ発展するからです(破壊された細胞成分がさらに炎症ゴミになる)。

今回の遺伝子ワクチンについては、これとは逆の現象が認められました。すなわち、遺伝子ワクチン接種後においては、二回目の感染の時にこの白血球の作用が抑えられる現象が認められたのです。

 

つまり、遺伝子ワクチンは、ステロイド、オメガ3や鉄と同じ強い「免疫抑制」作用を持っているということです(現代免疫学では、これを「trained tolerance」と呼んでいます)。

この免疫抑制は、白血球を過剰刺激する「trained immunity」(ブースト免疫)よりも悪影響が甚大になります。

 

免疫が抑制されているので、炎症ゴミが生命場に蓄積するだけ蓄積します(炎症ゴミを排出できない)。

その炎症ゴミは、私たちの体内の細胞、タンパク質、ミトコンドリアなどのあらゆる生体成分を変性させてしまいます。

気がつけば、完全に体がガン化している状態になっているのです。

 

免疫抑制が取れたとしても、今度は大量の炎症ゴミを処理し出すために、劇症型の炎症(「サイトカインストーム」と現代医学が呼んでいる)を引き起こす結果になります。

 

この「免疫抑制」が、遺伝子ワクチンが従来のワクチン(免疫刺激、免疫力を高める、免疫をブーストする)よりもさらに悪影響が甚大である理由です。

遺伝子ワクチンによる死亡が従来のワクチンによる死亡よりもはるかに多いという現実のデータは、この「免疫抑制」のリアルサイエンスを物語っているのです(^_−)−☆。

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