インフルエンザウイルス、ポリオや破傷風のワクチンなどで、麻痺が起こるケースがあることを拙著『ワクチンの真実』等でお伝えしました(Guillain‐Barré syndrome following influenza vaccination. JAMA. 2004;292(20):2478‐2481)( Vaccines and guillain‐barré syndrome. Drug Saf. 2009;32(4):309‐323)。
特に末梢の神経に炎症が起こり、手足や呼吸筋に麻痺が出る自己免疫疾患を「ギラン・バレー症候群(Guillain-Barré syndrome (GBS))」と呼んでいます。
今回のジョンソン&ジョンソンの遺伝子ワクチン(Ad26.COV2.S)接種後には、このギラン・バレー症候群(GBS)が、自然発症よりも4倍の頻度で発生していることが報告されました(Association of Receipt of the Ad26.COV2.S COVID-19 Vaccine With Presumptive Guillain-Barré Syndrome, February-July 2021. JAMA. 2021 Oct 7;e2116496)。
これは、2021年2月~7月における米国のワクチン有害事象報告システム(VAERS)でデータを解析したものです。
2021年7月24日時点で、VAERSにおいてAd26.COV2.Sワクチン接種後のギラン・バレー症候群(GBS)発症の報告は130例確認されています。
18~29歳を除くすべての年齢層で率比が上昇していました。
ギラン・バレー症候群(GBS)は、一過性の神経の炎症で軽い疾患だと思われがちですが、実態はその逆です。
今回の遺伝子ワクチン関連ギラン・バレー症候群(GBS)の121例(93.1%)は重症で、うち1例は死亡しています。
もちろん、遺伝子ワクチンによって起こる脳神経障害は、ギラン・バレー症候群(GBS)以外にも複数あります。
高齢者で遺伝子ワクチン(ファイザー)の接種後、急激に認知症を発症した例も身近に聞いています(これは家族が気づいただけで、副作用の報告にはあがっていない)。
メインストリームの現代医学の論文やファクトチェックでは、遺伝子ワクチンによる脳神経障害は極めて稀で、因果関係が明らかではないと喧伝していますが、エビデンスはその逆を示しています。
脳神経障害に慢性炎症が起こるものは中長期的に発症してきますので、数年以内にはその真実が誰の目にも明らかになることでしょう(^_−)−☆。