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『母乳を分解できない乳児たち』

母乳を分解できない乳児が増えていることをご存知だったでしょうか?

米国において、227人の乳児(生後0〜6ヶ月)の便を採取して、バクテリア(腸内細菌)を調べた研究が報告されています(Scientific Reports volume 11, Article number: 1472 (2021))。

その結果、母乳に含まれるオリゴ糖を分解するバクテリアが著明に減少していることが判明したといいます。

つまり、母乳からの糖質を吸収することができないために、疝痛(ミルクを飲むと起こる腹痛、colic)やオムツかぶれが発生しているとしています。

はい。

分解できないオリゴ糖が腸内でバクテリアを増殖させることで、リーキーガット、エンドトキシンによる炎症が起こされたということです。

しかし、オリゴ糖は成人でも分解が難しく、乳児だけの問題ではありません。

原因はオリゴ糖が分解できないことではなく、それよりも母乳で下痢をしたり、吸収障害が起こったりするような体になっていることなのです。

腸内細菌研究は、拙著『慢性病は現代食から』やニュースレターで詳述したように、ほとんどがフェイクサイエンスです。腸内細菌が私たちをコントロールしているのではありません。

私たちの糖のエネルギー代謝の結果が、腸内細菌叢を決定するのであって、その逆ではないのです。

米国では、生後6ヶ月までに起こる糖のエネルギー代謝を落とす大きなイベントがあります。

それは何でしょうか?

この研究では、抗生物質の乱用や粉ミルク(人工ミルク)の使用を挙げていますが、それよりももっと大きな原因があります。

米国に居住されている方はピンと来られたと思いますが、それは目下の話題である“ワクチン”です。

米国の現行のワクチンスケジュールでは、生後6ヶ月の間になんと19回のワクチン接種を行います。

これでは糖のエネルギー代謝は低下するのは当然です。

現代人であれば、成人であっても6ヶ月で19回のワクチン接種では、心身がもたないでしょう。

現代の乳幼児にアトピー、食品アレルギーや慢性病が多いのは、便を調べても何も解決しません。

便のバクテリアはあくまでも、乳幼児の糖のエネルギー代謝の低下の“結果”であって原因ではないからです(^_−)−☆。

 

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