『遺伝の病気は治らない??〜リアルサイエンスシリーズ』

「先天性あるいは遺伝性の病気で、幼い頃から発症した病気は治らない」とされています。

 

 

この現代医学のドグマは間違いであることを糖のエネルギー代謝を基礎としてお伝えしてきました。

それでは、先天性や遺伝病は本当に治らないのでしょうか?

 

「レーバー先天性黒内障(Leber’s congenital amaurosis(LCA))」という失明を引き起こす先天的病気があります。出生の2~3カ月以内に眼振、反応が遅い瞳孔および視力障害があり、小児期に失明が起こるとされています。

 

この先天性と呼ばれる失明の病態は、網膜の細胞(光受容体)の変性・死滅が起こることが原因とされています(The Natural History of Leber Congenital Amaurosis and Cone-Rod Dystrophy Associated with Variants in the GUCY2D Gene. Ophthalmol Retina. 2022 Aug;6(8):711-722)。

 

網膜が使い物にならなくなると、網膜の信号を受け取って“視覚”する脳の回路までダメになります。

 

サルの赤ちゃんに生後から目を縫い付けて外界を見れなくした実験(虐待です)で、視覚を司る脳の機能が失われることが分かっています。

つまり、網膜がダメになると、視覚を司る脳もダメになるということです。

 

最新の研究で、このレーバー黒内障モデル(網膜変性)のマウスにビタミンA前駆体(9-cis-retinyl acetate)を投与した実験結果が報告されました(Retinoid therapy restores eye-specific cortical responses in adult mice with retinal degeneration. urr Biol. 2022 Sep 16;S0960-9822(22)01449-X. doi: 10.1016/j.cub.2022.09.005)。

 

ビタミンAは、網膜の光を感知する細胞に必須の物質です。

 

その結果は、驚くべきものでした。

 

網膜の機能を回復させただけでなく、脳の回路まで著しく回復し、その効果が長期間持続することが確認されたのです。

 

このように現代医学が先天性や遺伝子性で、「治らない」とされてきた病態は、適切な根本治療を施すと回復するのです。

現代医学が勝手に「治らない」子供の病態を遺伝や先天性と診断しているだけです。

 

 

そして「治せない」のは、現代医学だけであって、糖のエネルギー代謝を高める根本治療を行なっていないだけなのです。

現代医学は、「治らない」子供の病気をなぜ遺伝子や先天性と喧伝するのでしょうか?

 

それは、遺伝子操作(gene therapy)や幹細胞(iPS)移植などのフェイクサイエンスを唯一の難病治療法として喧伝するためです(♨️の特許治療です)。

生命の本質をしっかりと腑に落とすと、これらのビッグピクチャーがよく見えるようになります(^_−)−☆。

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