日本は、世界でもトップクラスのグリホサート(ランドアップなどの商品名)使用国です。
グリホサートがどれほど危険な物質かということは、基礎医学始め、過去記事でもお伝えしてきました。
農薬の中でも、私たちの細胞にもたらす毒性(遺伝子&ミトコンドリア障害)では、グリホサートに敵うものはありません(Biomed Res Int. 2014, 179691)。
過去記事でもお伝えしましたが、グリホサートを主成分とする農薬、殺虫剤や除草剤などは、医薬品やサプリメントと同じく、他にもアジュバントと呼ばれる添加物がてんこ盛りに入っています。
ワクチンのアジュバントは、実はワクチンの主成分であり、炎症を引き起こす物質です(ちなみにワクチンにもグリホサートが検出されている!)。
農薬、除草剤や殺虫剤の場合のアジュバントは、単なる添加物で、それ自体に悪影響を与えるものではないとされてきましたが、本当でしょうか?
ほとんどの農薬や殺虫剤に混合されているアジュバントは、界面活性剤(ethoxylated alkylphenolなどが代表)です。
これは、グリフォサートなどの猛毒物質の溶解性を高め安定化させることが主目的とされています。
その他、有効成分を揮発させないため粘着剤(viscous stickers)など、成分表示されていないアジュバントがたくさん混入されています。
最新のシステマチックレヴュー研究でも、一般の商品として販売されているアジュバント入りの農薬と農薬の主成分単独では、前者の方が毒性は強いことが、動物実験や細胞実験で確認されています(Environmental Research Volume 181, February 2020, 108845)。
界面活性作用によって、私たちの皮膚や腸管(リーキースキンとリーキーガット)からの農薬や殺虫剤の侵入を許してしまいます。
ほとんどの慣行農業の作物には、農薬が残存していますから、作物に触れ、食べることでグリホサートが血液中に入って、全身の組織に蓄積していくのです。
農薬、殺虫剤を開発・販売しているビッグファーマは、商品に主成分以外のアジュバントを掲載するようなレギュレーションがないため、表示していません。
つまり、農薬、除草剤や殺虫剤の類には、主成分以外に何が入っているのかも分からないものがホームセンターで山積みにされているのです。
陸上の毒性物質汚染の目安となるハチミツにも、大多数にグリホサートが検出されていることを拙著『自然治癒はハチミツから』でもお伝えしました。
このような毒性物質を大地や空気中に散布することは、どれだけの環境汚染をもたして生命体を破滅させていくのか、そしてそれらが私たちの飲食物にも混入していくのかをゆっくり考え直してみましょう(^_−)−☆。