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『保菌者という“幻想”について:WHO 短信』

現代医学やポップカルチャーでは、保菌者という言葉をよく見かけます。

おそらく健康人で感染しているが、発症していない不顕性感染(ふけんせいかんせん、Subclinical infection)を指していると思います。

さて、今回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では、当初、この健康人からも保菌者であれば、感染すると喧伝されました(確たるエビデンスはありません)。

それに対して、世界保健機関(WHO)は6月9日(スイス時間)に行った新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する記者会見で、不顕性感染者から他者にウイルスが感染伝播する可能性について以下の見解を述べています(WHO/Media Briefing on #COVID19 with DrTedros)。

「現時点でわれわれが入手しているデータから、不顕性感染者が他者を感染させることは依然として極めてまれと考えられる」

「感染経路を細かく調査した報告を各国から数多く受けており、その中には不顕性感染者も含まれているが、不顕性感染者による二次伝播は確認されていない」

「こうした報告についてはほとんど論文化されていない」

はい。その通りです。

これらも賛否両論の様々データが提出されてくると思いますが、リアルサイエンスからは、不顕性感染からの感染はあり得ません。

健康人にマスクや外出自粛を強制することはできないということです。

マスクをしていない他人を見て「保菌者かも知れない」と白い目で見ることはやめましょう。

期待はしていませんが、最近のWHOは少し規律が戻ってきた感じがありますね(^_−)−☆。

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