みなさんは毎日、乳製品を摂取されていますでしょうか?
日本では乳糖を除いている牛乳がほとんどないために、下痢をする人はなかなか牛乳には手を出せません。
その場合は、チーズやクリーム(日本は植物油脂を混入)しかありませんが、日本では本物の乳製品を入手するのは難しいですね( ;∀;)。
乳製品でアレルギーが出るのも、本物でないことが大きな原因となっています(もちろんアレルギーからアナフィラキシーショックまでに至るのは本人の糖のエネルギー代謝低下が最大の原因(^_-)-☆)。
さて、乳製品も糖やコレステロールと同じく、長い間「乳製品悪玉説」が一般の健康本でも流布されていました。
私はここ数年、乳製品は最も安全で健康効果の高い食品であることをしつこくお伝えしてきました。
その健康効果の一つが、糖尿病、心臓血管疾患などのメタボリック・シンドロームに効果があることです(Molecules. 2015 Feb; 20(2): 2425–2444)。
その効果の要因として、最近注目されているのが、乳製品に含まれている脂肪酸です(PLoS Med. 2018 Oct 10;15(10):e1002670)(Sci Rep. 2017 Mar 23;7:44845)(Nutrients. 2018 Nov 3;10(11). pii: E1646)。
ペンタデカノイック酸(Pentadecanoic Acid (C15:0))、ヘプタデカノイック酸(Heptadecanoic Acid (C17:0))やトランス・パルミトレイン酸(trans-palmitoleic acid(t16:1n-7))という脂肪酸(odd-chain fatty acids )です。
前者2つは飽和脂肪酸、後者の1つは一価不飽和脂肪酸です。
図を見て頂くと、プーファの折れ曲がりと違っていずれも直線状の構造になっていますね(^^♪。
ちなみに、ヘプタデカノイック酸(C17:0)やパルミトレイン酸(16:1n-7)は私たちの体内で糖から合成できます。
体内で糖から作られるパルミチン酸などは、糖のエネルギー代謝を回すメカニズムが分かっていますが、この乳製品の脂肪酸がなぜ糖のエネルギー代謝を回復させるのかという詳しいメカニズムは分かっていません。
現在までのリサーチを総合すると、おそらくプーファ(多価不飽和脂肪酸)の作用をブロックすることでメタボを改善すると考えています(これも将来に判明するでしょう。)。
もちろん、今後お伝えしていく予定(基礎医学講義シリーズ)の乳製品に含まれるミネラルの効果もあります!
しかし、偽装牛乳にはプーファやホルムアルデヒドまで入っています・・・・・・・( ;∀;)
(悪者にされた無邪気な乳製品が可哀そう・・・・・・)
日本も今後は米国産の乳製品を買わされることになると、ますます乳製品離れが加速するかも知れませんね。
質の悪いものを大量販売する”マス消費”社会の実験は大失敗に終わりました。
質のよいものを丁寧に生産していくことが、生き残る唯一の道であり、それを守っていくことが私に課せられた責任ではないでしょうか(^_-)-☆。
本物が生き残っていく時代ですね(^^♪。