「なぜ自分のことを分かってくれないのだろう?」
「なぜ理解されないのだろう?」
って、思ったことはないでしょうか?
私は恥かしながら、「どうせ他人に自分のことなど分かってもらえるはずはない」とたかをくくりながらも、どこかで他人に期待している自分がいました。
これが自分を苦しめることになることにも気づかすに・・・・・
なぜ他人に自分のことを分かってもらえないのか?
その意外な答えは、意識や記憶の本質を追求しているうちに解けてきました(#^.^#)。
意識状態や記憶というのは、実は確たる存在がありません。
そのときの脳の状態、もっというと糖のエネルギー代謝の状態で変化するのです。
記憶については以前にもお伝えしましたが、脳に情報として格納されているということはありません。
これは脳をコンピュータのアナロジーとして捉えるという人間のイマジネーションの低さ(ノイマンがその代表)がもたらした大きな誤解です。
脳はコンピュータのように、0と1のビット(bits)で構成されるバイト(bytes)で情報が決定するのではありません。
またその情報が脳のどこかに格納されていることもありません(どうも細胞から出されるRNAにあるのではないかという研究を以前ご紹介しました(^^♪)。
脳はそのときの状態(エネルギー代謝の状態)によって、記憶や情報がダイナミックに変化するのです。
実際に2013年にヨーロッパで1,000億円以上の膨大の予算をつけてもらった、脳のビッグプロジェクトがありました。これは、2023年までに脳を完全にスーパーコンピューターにシミュレートするというものでした。これでアルツハイマー病や他の脳の変性疾患も治せるという期待を持たせましたが・・・・
数年も経たないうちに挫折しました・・・・( ;∀;)
生命体の脳はPCとは根本的に違うのです。
AIが人間を支配するというようなデマ(恐怖による支配)には乗らないように・・・・・(^-^)
AIはいつまで経ってもAIです(^^♪。
さて、私たちがあるストーリーを1年前に聞いたとします。
1年後に同じストーリーを聞くと、まったく違う経験をするのです。
それは1年前と今では脳および身体の状態が同じではないからです。
同じ本を読んでも、数年前いや数カ月前と今を比較しても拾える情報がまったく異なることなんてよく経験しますよね(^_-)-☆。
脳内でも無数のシナプスの連結具合やそれを修飾する無数のタンパク質の発現などが時々刻々と変化しています。
つまり、記憶というものも”その時の状態”で再体験されるもので、どこから取り出してくるような固定した情報ではないのです。
これが私が裁判での尋問や証人喚問という制度というか裁判制度そのものがフェイクというかナンセンスに映る理由です。
裁判制度は、記憶という不確かというかダイナミックに変化するものに”固定”した信頼を置いているからですね。
さて、私たちが他人に分かってもらえない理由。
それは、誰1人して同じ現象をまったく同じように感じることはないからです。
私たち個々人の脳の現在の状態は、そのときのスナップショットで捉えても意味がありません(SNSの世界と同じですね(^_-)-☆)。あくまでも、個々人の育った環境や生活習慣のダイナミックな文脈の中で捉える必要があるのです。
その環境が違いが大きいほど、もっと言うと糖のエネルギー代謝に差があるほど、脳が捉える情報や意味合いが違ってきます(^^♪。
(なので、糖のエネルギー代謝を高くキープしていると、コンピュータのように脳が何かにハッキングされることはありませんのでご安心を。
どのような洗脳もエネルギー代謝が高まれば、いつかは解除できるのです(^^♪。)
相手は自分と”違う景色”を観ていることを腑に落とすと、あなたの肩の荷が少しは降りるかも知れません。
そして、相手の思考や記憶でさえ(もちろん自分自身も)ダイナミックに変化していくことを知れば(固定したものではない)、さらにストレスフリーで生きれるかも知れませんね(^_-)-☆。
あなたが他人に理解されないのは当たり前。
現在のあなたは過去のあなたでさえ理解できないのですから。
このダイナミックに変化している世界で固定した観念を持たないこというか、持てない(エネルギー状態が時々刻々と変化するから)ことが真実としたら、それほど悩む必要はないでしょう。
あなたは「~ような人間」と他人に決めつけられることも、自分で決めつけることも生命の本質からすると極めてナンセンスなのです(^^♪。