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『その使いまわしの油、大丈夫?』

 

みなさんは揚げ物の油を使い回していないでしょうか?

家庭ではあまりみかけない光景だと思いますが、レストラン、給食施設やファストフードなどでは、コスト削減のために揚げ物に使用する植物油脂(プーファ)の使い回しは当たり前のように行われています。

このような調理場に入らずとも、そこから漏れてくる空気で恐ろしく気分が悪くなります。

その原因は、みなさんはもうご存知ですよね(^_-)-☆。

今回、使い回しの大豆油ががんに及ぼす影響を調べた研究が報告されました。

総カロリーの23.4%をフレッシュな大豆油とすでに酸化している大豆油(揚げ物で16時間の使いまわしの大豆油)をマウスに16週間与えた実験です(Cancer Prevention Research, Published OnlineFirst March 18, 2019)。

マウスは、脛骨に転移しやすい乳がん細胞を埋め込まれています。

いずれの大豆油もプーファ(オメガ6)に変わりはありません。

さて、その結果はどうだったのでしょうか?

予想どおり、マウスの脛骨に埋め込まれたがん細胞は、いずれの大豆油でも全身に転移しました。

つまり、プーファはフレッシュであろうと、使いまわしであろうとがんを進行させるのです(^^♪。

さらに・・・・・・

使いまわしの大豆油は、フレッシュな大豆油よりも4倍のがんが転移していました。

OMG!

そして使いまわしの大豆油の転移がんは、より悪性度が高くなったという結果でした・・・・・

この研究では、プーファの脂質過酸化反応で産生される「アクロレイン」というアルデヒド(過酸化脂質)ががんを悪性化させる原因と推定しています。

ちなみに、薬剤やサプリのフィッシュオイル(オメガ3)はフレッシュであっても、使いまわしの油と同じです(その理由は『オメガ3の真実』をご覧ください)。

さて、実際のレストラン、ファストフードや給食の揚げ物は、一体どの程度のアルデヒドがすでに発生しているのでしょうか?

平均してプーファの 25% がアルデヒドに変化しているのです。

ヨーロッパ(Austria, Belgium, The Netherlands, Finland, France,Spain , そして日本では、 25%  27% まではアルデヒドが発生しているオイルを使用してもよいとしています・・・・・・・(あるいは加熱温度を170C以下にする)

ファストフード王国の米国では、その規制すらありません・・・・・・

OMG!

今回のがんを増大させた使いまわしの大豆油には、アルデヒド総量は、全体の15%です。フレッシュな大豆では2~4%だったようです。

つまり、国が認めるプーファに含まれるアルデヒド量よりも、少ない量でがんは増大したということですね(^_-)-☆。

[がんの増大を引き起こすアルデヒド量を超えても、プーファの使い回し油を使って良い]ということを国が認めているということです。

国は一体どちらの味方なのでしょうか?

国家は本来は国民の税金で成り立っていますから、企業側ではなく国民側を守るシステムになっていないと本末転倒です。

プーファの規制を真剣に見直さない国家は、やがて国民の活力が低下して消滅していくでしょう。

今回の研究からは、「使い回しの油はいけない」という印象(印象操作)が残りますが、そうではありません。

たとえフレッシュであっても大豆油のようなプーファを料理に使用してはいけないのです。

ましてや食品にプーファを混入させるのは言語道断ですね(^_-)-☆)。

 

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