私は小さいときから、比較的頭痛を経験したことがありませんでした。
しかし、最近になってストレスがかかると頭が重くなったり、締め付けられるような感じがあります(これは若いときの過剰なプーファ摂取と放射線の職業暴露のつけだと思います)。
これがひどいときには、ズキンズキンする痛みが走ります。
これを血管性頭痛と言い、頭皮の血管が急に拡張することで血管に分布する神経(三叉神経)から痛みが伝わります。
一般的に「片頭痛」とよばれる状態です。
特に更年期以降に起こる女性の片頭痛に対して、現代医学が約80年間近く処方してきた物質があります。
それは、「エストロゲン製剤」です。
ホルモン補充療法で長い間処方されてきました。
私は以前から片頭痛の原因物質はエストロゲン(直接には一酸化窒素)とお伝えしてきました。
エストロゲンは、一酸化窒素(NO)の産生を増加させて、血管を急に拡張する作用があるからです。
一酸化窒素は狭心症のお薬(主作用)でもあります。
またエストロゲンは組織の血流を低下させます。
この状態ではプーファを始めとしたシックネス・サブスタンス(病気の場を作る物質)が一斉に活性化して炎症を”オン”にしていきます。
片頭痛の方が動悸(どうき)も同時に訴えるのは、同じ血管である心臓の動脈(心筋細胞も同様)にも同じように炎症が引き起こされるからです。
実際に片頭痛を持っている人は心筋梗塞などの発症率が高くなります(BMJ 2018;360:k96)。
今回、エストロゲンがまさに片頭痛の原因であるという研究論文がとうとう発表されました(Front Mol Biosci. 2018 Aug 14;5:73)。
ついに本当のことを言ってしまった・・・・という感じでしょうか(^_-)-☆。
片頭痛は女性の方が男性よりも10倍多いのも、女性の方がエストロゲンが多いからです(ただし、加齢にともなって男性も増加してくる)。
そして・・・・
最近はなんと男性も片頭痛を訴えるひとが増加しています。
その理由は皆さんはもうお分かりですよね(^_-)-☆。
そうです。
男性も食事や環境中からのエストロゲン暴露が現代社会では多くなっているからです。
私の臨床経験では、男性の片頭痛患者さんは、一見すると女性のような容貌で、筋肉もないタイプが多いです。
これはエストロゲンドミナンス(細胞内エストロゲン濃度が高い)の状態を如実に語っています。
男性でもエストロゲンが多い人は、女性のように片頭痛を訴えるようになります。
ということは・・・・・
現代医学は片頭痛の原因物質を治療と称して投与していたことになります。
現在様々な頭痛薬が開発されていますが、すべて対処療法に終始しています。
エストロゲンや一酸化窒素の産生を抑えること(発生がない状態を作ること)が片頭痛の根本治療なのです(^_-)-☆。