がんのリスク因子として必ず喫煙があがります。
とくに肺がんや消化器系のガンでは喫煙はリスク因子のトップにあがります。
しかし、沖縄に多い100歳を超える人に喫煙者も含まれることは見落とされています。
一方でタバコを吸わない人が肺がんになったりします。
これをどう解釈したらよいのでしょうか?
妊婦が喫煙していると、胎児にニコチンが移行します。
このニコチンによって、胎児の脳、とくに脳のオーガナイザーとして創造性や判断力など重要な働きをする前頭前野にドーパミンが著明に増加するこが最新の研究で分かりました(Sci Rep. 2019 Jan 24;9(1):445)。
ドーパミンは生命体の生きる意欲と創造性の泉です。
また糖のエネルギー代謝を回す物質でもあります。
タバコを吸うひとは、このニコチンのドーパミン産生増加の恩恵を受けることになります。
一方で、タバコを吸わない人が、喫煙者の近くにいると(喫煙者の夫と非喫煙者の妻や子供)、喫煙者のタバコの煙を吸い込むことになります。
この場合は、ニコチンの恩恵を受けない(喫煙者のみ)ばかりか、煙に含まれるダイオキシンなどの発がん性物質に暴露することになります。
これが副流煙やサードハンドの問題の本質です。
もちろん、喫煙者でもヘビーな人(特に閉鎖空間で吸う場合)は、自分で吐いた煙を自分で吸い込むことになります。
煙の発癌物質がニコチンで相殺できない場合は、喫煙者も発がんすることになります。
私の脳外科の恩師は、手術前に必ず一服してから手術に臨んでいました。
これは、脳のドーパミンを増やして、ストレスを軽減し、集中力を高めるためだったと今では分かります(^_-)-☆。
私はタバコに臭いがするだけでノックアウトされますが・・・・・
喫煙する場合は、他の人の迷惑にならないよう(副流煙にならないよう)にすることが最低限のマナーですね(^_-)-☆。