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『微小電流で傷を治す』

皮膚の傷が治りにくくなった、あるいは傷の治癒部位がきれいにならずに、傷跡になるといったご経験はないでしょうか?

糖尿病、アトピー性皮膚炎などでは、皮膚のダメージが治りにくく、感染しやすいことが知られています。

傷の治りも究極的には、糖のエネルギ―代謝に依存していますから、糖のエネルギ―代謝が回っていない糖尿病などの慢性病では、傷が治りにくいのも当然です。

1960年代には、すでに皮膚に電気刺激を与えて傷を早く治す方法がトライされていました。

薬物治療がメインになってきてからは、電気を治療に用いるという方法は、現代医学から代替医療へと移っていきました。

今回、ラットの皮膚の傷に対して、電磁場を発生させる包帯を傷の周囲に巻く実験結果が報告されました( ACS Nano, 2018)。

この包帯はラットの呼吸に合わせて、ずれる、つまり摩擦を引き起こさせて微小な電気を発せさせる仕組みになっています。

このような電気を発生させる包帯で傷を包んで3日間経過したものと、電気を発生させない包帯で傷を包んで12日間経過したものとを比較しました。

その結果は、3日間電気によって刺激を受けた皮膚の方が傷の治りが速かったのです。

微小な電流によって、傷を治癒させる線維芽細胞の傷口への集積、増殖、分化(コラーゲンを産生する細胞へ成熟する)が促進されたのです。

実は、これは若くて健康な人の皮膚にも起こっていることです。

糖のエネルギ―代謝が回っていると、傷口に自然と微小電流を発生させて治癒を促進させているのですね。

このような微小電流を外部からかけることも傷を治す方法の一つですが、やはりそれは対処療法にすぎません。

このような治療を用いながらも、自分で傷が治せる体にしていくことを模索していきましょう(^○^)。

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