両親や祖父母がガンだったから自分もガンになるというのは、さまざまな性質が遺伝すると思いこまされている?からですね。
これを遺伝子決定論といいます。
それでは糖尿病、肥満、高血圧などのメタボはどうでしょうか?
これも遺伝するでしょうか?
最新の研究で、ミトコンドリアの変異がメタボなどの慢性病を引き起こすことが報告されました(EBioMedicine, 2018; 36: 316)。
一般に言われている遺伝による病気は10%程度と少数です(純粋の遺伝子変異による病気は実際はもっと少ない)。
ミトコンドリアにも遺伝子(DNA)があります。
ミトコンドリアの変異とは、この研究ではミトコンドリアの遺伝子の変異を指しています。
そしてミトンドリアの遺伝子の変異は、高脂肪食などの環境によって引き起こされます。
ミトコンドリアの遺伝子が変異しなくても、高脂肪食などではミトコンドリアの機能が低下することでアトピー性皮膚炎などのアレルギー、関節リウマチなどの自己免疫疾患、メタボなどの慢性病を引き起こされます(『続・免疫革命』DVD)。
ミトコンドリアの機能が低下すると、糖のエネルギー代謝が回らなくなるからですね。
このミトコンドリアの変化は遺伝子していく可能性があるので、環境が遺伝していく(エピジェネティクス)というパラドックスが起こります(^_-)-☆。
毎日の食事が子々孫々まで影響することを考えると、おろそかにできませんよね(^^♪。