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『粉ミルクを勧めない理由』2018/6/21

今年になって過去に見落とされていた重要な研究結果に注目されることが多くなっています。

今回ご紹介する研究も2012年に発表されています。

それは粉ミルク(乳児用調整粉乳)がリーキーガットだけでなく、腸に激しい炎症を引き起こす(壊死性腸炎)ことが細胞実験から推測されるというものです(Pediatric Research, 2012)。

母乳との比較実験でしが、母乳は消化を受けたあとも細胞にダメージを与えませんでした。

しかし、・・・

粉ミルクを消化した後、腸の粘膜細胞、血管の内皮細胞、さらには白血球(好中球)までもが破裂して死滅しました。

この粉ミルクの毒性は、研究論文では明確に「遊離脂肪酸」と記載しています。

しかし、もっと正確にいうと、プーファの遊離脂肪酸です。

オメガ3は特に酸化されやすいプーファですが、魚油やDHAを実際に摂取したときに、大量のアルデヒドが消化管で発生することを実証した複数の研究を基礎医学セミナーで詳しくお伝えいたしました(これも著作にしていきますので楽しみにお待ちください(#^.^#))。

粉ミルクはオメガ6が多く、それにDHAなどのオメガ3を加えている商品もあります。

いずれにせよ、粉ミルクに含まれているプーファが酸化することで、”アルデヒドお化け”が暴れだすのです(#^.^#)。

やはり母乳に優るものはないですね!(^^)!。

この論文で興味深かった点は他にもあります。

それは私が食物繊維やプレバイオを勧めない理由が書かれていたこと。

腸内微生物の研究から導きだされた仮説や一般に流布している常識(腸内微生物本)は残念ながらほとんどが本質を見誤っています。

食物繊維は大腸でバクテリアを増殖させます。

そのバクテリアは短鎖脂肪酸を作り出します。

一般的にはこの短鎖脂肪酸は腸内環境を整える役割をすると言われていますが・・・・・

その量が多すぎると、プーファと同じ腸粘膜にダメージを与えてリーキーガットを引き起こします(大腸のバクテリアが造り出す短鎖脂肪酸の役割は、今月末に出版する免疫本の続編で詳しくお伝えします)。

もちろん血液中に入ると、糖のエネルギー代謝にも悪影響を与えます。

腸内微生物ブームも遺伝子ブームと同じく、本質を見誤っていることに強く警鐘を鳴らしていきたいと思います(^_-)-☆。

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