ちょうど大豆の甲状腺障害を詳しく調べていたら、ヤフーニュースで
~「ビワの種食べないで」 農水省が注意喚起、クックパッドなど一部レシピ削除~
が掲載されていました。
ビワの種子を粉末にした食品が出回っているらしく、それを使って加工食品を作っているようです。
しかも、ビワの種子に含まれているのは「アミグダリン」とよばれるシアン化合物ですが、これが健康に良いという謳い文句らしいです・・・・
種子には動物に食べられないようにたくさんの毒が仕込んであります。
そして種子を食べる(噛む)ことで毒性を発揮するものがこの「アミグダリン」。
体内に入るとシアン化合物としてミトコンドリアの呼吸を完全にブロックします。
さらに、「アミグダリン」はアブラナ科の植物と同じく強力な甲状腺機能障害を起こします。
つまり、生命(動物)の息の根を止める物質ということです。
これは植物が生き残る戦略といえるでしょう。
こういったことは数年前から私がお伝えしていたサイエンスの基本ですが、種が食べ物として認識されているとはにわかに信じがたいです。
やはり、サイエンスの基本は大切ですね。
ちなみに、「アミグダリン」のような体内で猛毒のシアンに変化する「cyanogenic glucoside」は、亜麻仁、リンゴ・チェリー・アプリコットの種子、ヤム、アーモンド粉末、キャッサバ、タピオカ、タケノコなどに含まれています。
種子は摂取しないのは当然として、他のものは必ず加熱調理してくださいね