Book

『ネオニコチノイドは、私たちにも影響を及ぼすのか?』

 

みなさんは、「ネオニコチノイド(neonicotinoid)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

私は、昔に「蜂群崩壊症候群(ほうぐんほうかいしょうこうぐん、Colony Collapse Disorder, CCD)」の本を読んだときに、この殺虫剤のことを知りました。

今回のハチミツ本にもネオニコチノイドの話も入れています(^_-)-☆。

さて、この殺虫剤は、ミツバチなどの昆虫だけでなく、ハチミツや農作物に残留を摂取している私たちにも影響を及ぼすのではないかと推測していましたが・・・・・

なんと、ネオニコチノイドは、私たちの細胞に作用して、エストロゲンを産生させることが報告されています(Environ Health Perspect. 2018 Apr 26;126(4):047014)。

具体的には、アロマテース(aromatase)というエストロゲンを合成する酵素が活性化されます。

このネオニコチノイドによる食品汚染も乳がんや子宮がんの近年の増加および若年化に関与しているでしょう。

さらに・・・・・・・

ネオニコチノイドは脂肪組織を肥大させる(脂肪合成をアップさせる)作用があることも報告されています(J Appl Toxicol. 2018 Dec; 38(12): 14831491)。

肥満の原因にもなる・・・・・

そして、ネオニコチノイド系の殺虫剤は、私たちの体内でデトックスされる過程で、強力な発がん物質を産生します!

私たちにとっても、ネオニコチノイドは「シックネス・サブスタンス(病気の場を作る物質)」であることは間違いありません。

ミツバチにはネオニコチノイドは神経系にダメージを与えることにフォーカスが置かれています。

しかし、ミツバチにもエストロゲン作用をして生殖機能を低下させたり、発がんを促す可能性があります。

今回のハチミツ本では、ほとんどの農薬、殺虫剤などがハチミツにも残存している衝撃の真実もお伝えしていきますね(^_-)-☆。

 

関連記事

  1. 『跡形もなく消えたプーファの行方は?〜オメガ3神話をやめると病は治る』…

  2. 『集団免疫という幻想〜サイエンス再検討シリーズ』

  3. 『[入門編]世界一やさしい はちみつの教科書』

  4. 『ウコンはがんに効くのか?』

  5. 『ビタミン剤で死亡率が高まる〜リアルサイエンスシリーズ』

  6. 『沐浴(もくよく)はしない方が良い?〜リアルサイエンスシリーズ』

  7. ◆パレオ協会基礎医学ニュースレター◆   『色の残効について』

  8. 『必見:感染症や慢性病の本当の原因』