みなさんは、初めて訪れた土地を見て、「何か懐かしい」を思ったり、どこから見たような気がすることはないでしょうか?
これを既視感(deja vu)といいますよね(^_-)-☆。
また、前世(previous life)の記憶があると主張する人もいます。
先祖の記憶は、実は一代限りのものではないと言うと驚かれるかも知れません(^^♪。
先祖の記憶(環境の影響)は脈々と引き継がることを基礎医学シリーズ『遺伝子総集編』でお伝えしました(^_-)-☆。
最新の研究でもこのことを示唆する実験結果が報告されました(bioRxiv preprint first posted online Jun. 28, 2019)。
記憶は脳に格納されているのではなく、私たちの体中に循環するある物質にあるということは以前にもお伝えしています。
その物質とは・・・・・
「RNA(ribonucleic acid リボ核酸)」。
このRNAは様々な細胞内成分(DNAも含む)と一緒に、ある袋(microvescicle)に包まれて全身を循環しています。
この研究では、マウスの脳のRNAが、全身を循環して、生殖細胞に組み込まれていることを発見しました。
生殖細胞の情報は、子々孫々に伝わっていきます。
したがって、先祖の経験(記憶)したことは、記憶物質であるRNAが組み込まれた生殖細胞を通じて、子々孫々に受け継がれているのですね(^^♪。
既視感や前世は、私たちの先祖が経験したことを私たちが再経験しているのかも知れません。
ということは、私たちは時空間に切り離された孤立した存在ではなく、連綿と続く歴史的存在であるということです!(^^)!。
既視感や前世というのも、このようにサイエンスで解明していくと興味深いですね(^_-)-☆。