心身のダイエットパーソナルコーチのパレオドクタ―崎谷です。
心身を創る上には、体力だけでなく脳力も必要となります(^_-)-☆。
神経細胞と神経細胞はシナプスという結合部分があります。
神経細胞からの情報は、軸索という神経からシナプスまで伝えられます。
次にシナプスから情報伝達物質(アセチルコリンやセロトニンなど)が隣接している神経細胞のアンテナにキャッチされます。
簡単に書きましたが、神経細胞(脳)の情報伝達には、大変なエネルギーが必要となります。
これが脳が最大のエネルギー消費器官である理由です。
このエネルギーを供給するのは、ミトコンドリアです。
今回のナマコに似たウミウシの神経細胞を使った研究で、神経の情報伝達の際にミトコンドリアが新たに産生され、かつ情報伝達のシナプス(神経細胞結合部)へ移動することが分かりました(Cell Reports, 2019; 26 (3): 507)。
そして古いミトコンドリア(機能が低下したミトコンドリア)は回収されて、新しいミトコンドリアがシナプス部分に送られます。
実はこの作業にも多大なエネルギーが必要とされます(ミトコンドリアを運搬するタンパク質も合成しないといけない)。
脳の知能、言語能力や判断力が高い、あるいは空間能力、感性が高いというのも、この一連の情報伝達が恙(つつが)なく行われている状態です。
つまり、脳の高次機能(脳力)とよばれる機能も供給できるエネルギー次第(糖のエネルギー代謝)ということです(^_-)-☆。
逆に、エネルギー量が低下すると、神経のコネクションがうまくいかなくなります。これがアルツハイマー病、パーキンソン病などの脳の変性疾患と呼ばれるものだけでなく、うつ状態なども引き起こします。
ミトコンドリアを新しく作るのも、ミトコンドリアを運搬するのも、ミトコンドリアが産生するエネルギー(糖のエネルギー代謝)に依存しているのです(^^♪。