今年はむし暑い日が続きますね~
夜は窓を開けて寝ているのですが、最近は夜中に蒸し暑くて起きてしまう今日この頃です。。。。
さて、ガンで抗酸化物質を減らすという治療が効果的であるという研究内容が報告されました(Cell, 2016; DOI: 10.1016/j.cell.2016.06.056)。
すでに「ガンの最新理論1,2」セミナーでいわゆる現代医療の三大療法にとって抗酸化物質を投与するのは禁忌(やってはいけない)であることをお伝えしています。
手術・放射線・抗がん剤は「酸化―還元」の観点からはいずれも“酸化”させる治療になるので、抗酸化剤はその効果を弱めるからということでした。
(この理論は完全に間違っていますが、抗酸化剤はガンに投与してはいけないことは正しいです)。
今回は、すい臓ガン細胞およびマウスのすい臓がんモデルを使った実験。
私たちの体内には抗酸化作用を持つ物質が配備されています。
そのひとつが「グルタチオン」。
グルタチオンの生成をブロックする薬剤を投与したところ(それと抗酸化物質のタンパク質合成をブロックする薬剤も同時投与)・・・・
正常細胞には影響を与えずにガン細胞を減らすことに成功したとこのこと。
ただし、マウスの寿命延長には期待したほど効果はなかったようです。
ガンにピクノジェノールや還元水などの抗酸化物質を過量投与するということに警鐘を鳴らす意味ではこの研究にも意義はあるでしょう。
ただ、治療の方向性が大きく逸れています。
私たちの体では「酸化―還元」は微妙なバランスをとって微調整されています。
したがって、その平衡を大幅に崩すことをしてはかえってマイナスの効果しかでません。
抗酸化物質を減らすという短絡的な発想ではなく、「ガンの状態を正常化させる」研究を現代医療でも進めてほしいものですね(^O^)。