加齢とともに、同じ年でも心身のバランスやセンサーなどの違いがかなりあることに気づくようになりました。
小さいときに、体で覚えたことはその後の人生を変えていく可能性まであると思います。
このことは、生命の基本でもあることが最近よく理解できるようになりました。
人間の思春期にあたる時期のラットを使用した興味深い実験結果が報告されています。
この時期のラットに腸の状態が悪いときに放出される毒素(エンドトキシン)を与えます。
そうすると、成人になって精神行動異常が出ることが明らかになりました(Behav Brain Res. 2018 Dec 3.)。
そして、この精神行動異常は、腸内細菌が作る短鎖脂肪酸を与えたときにも起こったようです。
腸の状態が悪いときは、毒素(エンドトキシン)が血液内に入ります。
また、腸の状態が悪いときは、腸内細菌が過剰の短鎖脂肪酸を作るため、過剰に腸内で炎症が起きます。この腸での炎症は、免疫系を刺激するため、炎症が全身に波及します(この仕組みについては『続・新免疫革命』に詳述しています)。
腸の状態は私たちの想像以上に非常に大切です。
今の腸の状態が、後々の自分の人生にまで影響を与える(子孫まで影響を与える)可能性があるということですね。
成人になっての行動や環境に対する反応の違いは、小さいときの腸の状態が関係しているかも知れません(#^.^#)。
便秘やガスが多く出る状態は、腸の状態がよくないというサインです。
みなさんも、毎日ご自分の腸の状態をチェックしてくださいね(^_-)-☆