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『牛乳の隠された力:血糖値を制御する天然の治療薬』

『牛乳の隠された力:血糖値を制御する天然の治療薬』

 

現代栄養学が見落としていた牛乳の真実

あなたは毎朝のコーヒーに何を入れていますか?オーツミルク?アーモンドミルク?それとも昔ながらの牛乳でしょうか?

 

 

 

支配層は、「牛乳悪玉説」や「飽和脂肪酸悪玉説」を流布しているため、特に日本人は、すっかり牛乳が体に悪いと思い込んでいます。

 

 

 

実は今、欧米の研究機関で驚くべき発見が相次いでいます。実は、牛乳が血糖値をコントロールする天然の薬のような働きをしているというのです。

 

 

 

想像してみてください。糖尿病という現代病に悩む人々が、実は身近な牛乳によって救われる可能性があるとしたら——。これは単なる希望的観測ではありません。厳格な科学研究に基づいた事実なのです。

 

 

 

牛乳が血糖値を安定させる驚きのメカニズム

  1. タンパク質という名の「血糖値の番人」

牛乳に含まれるホエイタンパク質とカゼインタンパク質は、まるで体内の血糖値を見張る優秀な警備員のような働きをします。

 

 

 

これらのタンパク質は、食事と共に摂取されると、膵臓に「インスリンを適切に分泌せよ」という指令を送り、同時に細胞の扉を開いて糖を効率的に取り込ませるのです。

 

 

 

 

 

2020年に発表された重要なレビュー論文『Role of Fluid Milk in Attenuating Postprandial Hyperglycemia and Hypertriglyceridemia』では、牛乳が食後血糖値を安定させる多面的なメカニズムが詳細に解説されています。

 

 

 

  1. 細胞の「糖の受信機能」を改善

さらに驚くべきことに、2023年のメタ解析研究では、牛乳のホエイタンパク質が細胞のインスリン受容体(実際には受容体というものは存在しない(^_−)−☆)—つまり「糖の受信アンテナ」—の機能を改善することが示されています。

 

 

 

これは、糖尿病の根本的な問題である「インスリン抵抗性」を改善する可能性を示唆しています。

 

参考文献

・Role of Fluid Milk in Attenuating Postprandial Hyperglycemia and Hypertriglyceridemia. Nutrients. 2020 Dec 11;12(12):3806.

 

・Effects of supplementation with milk protein on glycemic parameters: a GRADE-assessed systematic review and dose-response meta-analysis.Nutr J. 2023 Oct 6;22(1):49.

 

 

 

7年間の植物性ミルクから牛乳への転換:驚きの体験談

ここで、実際に植物性ミルクから牛乳に切り替えた女性の体験談をご紹介しましょう。

 

 

(掲載開始)

『「体にいい」は思い込みだった?7年間飲み続けた植物性ミルクを止めた私に訪れた驚きの変化とは』

 

オーツミルクを飲み始めたのに、高尚な理由があったわけではない。確かに、当時(2018年頃)から「環境にやさしい」という話題はよく耳にしていたが、それは私にとって、あくまでも“後付け”の理由だった。正直に言うと、私が牛乳をやめたのは、冷蔵庫の中で何度もカビが生えていたから(というより、自分のせいで腐らせてしまっていた)。その点オーツミルクは日持ちするし、牛乳よりもほんのり甘くて好きだった。

 

 

 

ちょうどその頃、プラントベースの食事が勢いを増し始めていた。もともとベジタリアンだった私にとって、オーツミルクを選ぶことは、“完全なヴィーガン”に近づくための次のステップのように思えていた(結局のところ、チョコレートとチーズが好きすぎて、その境地にまでは至らなかった)。

 

 

 

ここ数年は、よりフレキシタリアン(植物性の食事をメインにしつつ、柔軟に動物性食品も取り入れること)寄りの食生活にシフトし、牛乳もまた取り入れるようになった。この時点で、環境へのメリット以外に、オーツミルクを飲み続ける理由が私にはもうなかった。タンパク質や良質な脂質を意識して摂るようになった今、オーツミルクは私にとってベストな選択肢ではなくなった。価格も大抵は牛乳より割高だった。

 

 

 

オーツミルクをやめて実感した3つの変化

  1. 満腹感が長く続くようになった

シリアルやポリッジに牛乳を入れるようにしたら、オーツミルクよりお腹持ちが良くなり、その後の間食が減った。「オーツミルクから牛乳へ切り替えると、人によってはさまざまな変化を感じられるでしょう」と話すのは、医療クリニック「Body Health Fabulous Clinic」の主任栄養士であり、栄養医学の専門家、ハンナ・トゥルーマン氏。「牛乳はタンパク質の含有量が多いため、満足感が持続し、それが血糖値の安定につながることもあるのです」

 

 

 

  1. 甘いものへの欲求が減った

以前は、オーツミルク入りの紅茶やコーヒーを飲むと、ついクッキーのような甘いお菓子に手が伸びていた。今でも、コーヒーのお供にマクビティのダイジェスティブビスケットを食べるのが好きだが、牛乳に変えてからは、明らかに甘いものを求める頻度が減った気がする。実際、トゥルーマン氏によると、血糖値が安定すればするほど、日中のエネルギーや気分、集中力も安定しやすくなり、甘いものへの欲求も減りやすくなるという。

 

 

 

  1. エネルギー切れが減った

ランチ後のコーヒータイムは今でも楽しみのひとつ。ただ、牛乳に切り替えてからは、午後のエネルギー切れをうまく避けられるようになった気がする(7/13(日)Women’sHealth)。

 

(掲載終了)

 

 

 

食前摂取の魔法:21-28%の血糖値抑制効果

最も興味深いのは、食事の30分前に200-300mlの牛乳を摂取すると、食後の血糖値上昇を21-28%も抑制できるという研究結果です。

 

 

 

これは、まるで食事前に「血糖値上昇防止の薬」を飲んでいるような効果です。糖尿病患者にとって、これほど自然で安全な治療法はありません。

 

 

参考文献

・Whey Protein Premeal Lowers Postprandial Glucose Concentrations in Adults Compared with Water-The Effect of Timing, Dose, and Metabolic Status: a Systematic Review and Meta-analysis. Am J Clin Nutr. 2023 Aug;118(2):391-405.

 

・Incretin, insulinotropic and glucose-lowering effects of whey protein pre-load in type 2 diabetes: a randomised clinical trial. Diabetologia. 2014 Sep;57(9):1807-11.

 

・Effect of whey on blood glucose and insulin responses to composite breakfast and lunch meals in type 2 diabetic subjects. Am J Clin Nutr. 2005 Jul;82(1):69-75.

 

 

 

牛乳の複雑な生理活性:単なる栄養素を超えた存在

従来の栄養学では、牛乳は単なる「カルシウムとタンパク質の供給源」として捉えられてきました。しかし、最新の研究は、牛乳が実は数百種類の生理活性化合物を含む「複雑な生物学的システム」であることを明らかにしています。

 

 

 

多面的な血糖値制御システム

牛乳による血糖値の安定化は、以下の複数のメカニズムが協調して作用する結果です:

 

・ホエイとカゼインの相補的作用:速効性と持続性のバランス

・生理活性ペプチドによるインクレチン系の調節:体内の血糖調節システムの最適化

・胃排出速度の制御:糖の吸収速度を適切にコントロール

・細胞レベルでの糖代謝促進:エネルギー効率の向上

 

 

 

古代の叡智と現代科学の融合

興味深いことに、これらの科学的発見は、古代から人類が牛乳を「生命の源」として重視してきた叡智と一致しています。ヨーロッパだけでなく、インドのアーユルヴェーダでは、牛乳は「オジャス(生命力)」を高める食品として位置づけられ、特に消化機能と代謝の改善に効果があるとされてきました。

 

 

 

現代のサイエンスが、この古代の知恵を科学的に証明しているのです。

 

 

 

栄養療法としての牛乳の戦略的活用

これらの科学的知見は、従来の栄養学の枠組みを完全に転換する必要性を示しています。牛乳の健康増進効果は、血糖値の安定化(糖のエネルギー代謝の促進)だけでなく、抗がん作用まで持ち合わせています。

 

 

 

牛乳は単なる「食品」ではなく、「機能性医薬食品」として再評価されるべきです。特に糖尿病予防や血糖値管理において、牛乳の効用は計り知れません。

 

 

よく牛乳は日本人には合わないという意見がありますが、日本人であろうが欧米人であろうが、ヒトという種(もちろん他の哺乳類にも)に対して同じようにこれらの健康増進効果をもたらします。

 

 

 

日本人を含めアジア人がミルクを苦手にするのは、単にその乳糖分解能力が低いことに起因するものです。これは乳糖フリーの牛乳の摂取で簡単に解決できます。

 

 

 

私たちは今、栄養学におけるパラダイムシフトの真っ只中にいます。ユーラシア大陸を中心に伝統的に摂取されてきた牛乳こそは実は「最先端の機能性食品」だったという事実は、現代の健康常識を根本から見直す必要があることを示しています。

 

 

 

真の健康は、SNSなどの流行に惑わされることなく、科学的事実と古代の叡智の両方に耳を傾けることから始まります。牛乳という身近な食品が持つ隠された力を理解し、適切に活用することで、私たちは糖尿病という現代病に対する治療だけでなく、幅広い応用の効く知恵を手に入れることができるのです。

(PS)
牛乳や乳製品で乳糖以外の問題が起こっているのは、大量生産されている牛乳は不純物を混ぜる問題と乳製品の添加物、パッケージ(チーズはどは長期間プラスチックと接触)など人工的な加工が盲点になっています。

牛乳、ハチミツ、オリーブオイルは世界でも不純物を混ぜている食品のトップ3です。

さらに牛への給餌(グリホサート汚染)や飼育環境の問題もこれに加わります。

ここでご紹介している牛乳はあくまでも伝統的に食されてきた本物の牛乳であることをご承知ください。

本物のミルクを選ぶことでその違いを実感できます。

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