いまや「永遠の化学物質」として環境汚染と発癌リスクの両面で深刻な問題となっているフッ素化合物(PFAS, ピーファス)。
実は、日本全国の水道水・井戸水、さらにはペットボトルの水からも検出されていることをご存じでしょうか?
2024年10月のNewsweekの報道によれば、世界15か国で販売されるボトルウォーターの99%以上からフッ素化合物(PFAS)が検出されたとのことです(『Warning As Forever Chemicals Revealed in Bottled Water Globally』 Newsweek, Oct 17, 2024)。
「水道水は危険だから、ペットボトルの水を選べば安心」――本当にそうでしょうか?
フッ素暴露が知能低下と発癌リスクを高める
最新の研究によると、フッ素への暴露が増えるほど、特に子供の健康への悪影響が深刻であることが明らかになっています。
・フッ素暴露の増加により、子供のIQが低下する
・胎児期にフッ素化合物(PFAS)にさらされると、将来的に発癌リスクが高まる
⚫️ 参考文献:
Fluoride Exposure and Children’s IQ Scores: A Systematic Review and Meta-Analysis. JAMA Pediatr. 2025 Jan 6. doi: 10.1001/jamapediatrics.2024.5542.
Prenatal exposure to per- and polyfluoroalkyl substances (PFAS) from contaminated water and risk of childhood cancer in California, 2000-2015. Environ Epidemiol. 2025 Jan 9;9(1):e365.
さらに、成人においてもフッ素化合物(PFAS)の暴露が脳、甲状腺、肺、消化管、尿路系、口蓋・咽頭、軟部組織など、全身のガンリスクの上昇と関連していることが示されています。
⚫️ 参考文献:
・Associations between per-and polyfluoroalkyl substances (PFAS) and county-level cancer incidence between 2016 and 2021 and incident cancer burden attributable to PFAS in drinking water in the United States. J Expo Sci Environ Epidemiol. 2025 Jan 9. doi: 10.1038/s41370-024-00742-2.
水の「質」が私たちの健康を左右する
もちろん、私たちの飲料水にはPFASだけでなく、フッ素と並ぶ毒性を持つ塩素やその他の有害物質が混入しています。
これは、拙著『水と命のダンス』に詳述したように、水が多くの物質を溶かす「普遍溶媒性」(universal solvent)という特性を持つためです。
水の「質」を意識することこそが、私たちの健康を守る第一歩です。
あなたが今、口にしているその一杯の水は本当に安全でしょうか?
*『水と命のダンス』サイン会 福岡残席あります。
*福岡会場
日時:2025年 2月2日(日)
時間:お昼ごろ(詳細はメールでお知らせします)
場所:六本松 蔦屋書店
スペシャルゲスト:有馬ようこ
特典:サイン&写真撮影OK!
お申し込みはこちら 福岡会場