二酸化炭素(CO2)は、地球温暖化や気象変動の原因として糾弾されています。
それは、まったくの嘘であることは過去記事などで詳述しました。
それどころか、二酸化炭素(CO2)は、植物の栄養分です。
植物の骨格(セルロース)は、二酸化炭素(CO2)から作られる炭水化物(糖質)に他なりません。
また、二酸化炭素(CO2)から作った炭水化物(デンプン)をエネルギーとして貯蔵しています。
植物では、太陽光のエネルギーによって、大気中の二酸化炭素(CO2)と根から吸い上げる構造水(H2O)から、セルロースやデンプンといった炭水化物を作っています。
さらに、二酸化炭素(CO2)は、私たち動物にとっても命の源です。
まず、私たちの体内で二酸化炭素(CO2)がなければ酸素を細胞の隅々まで届けることができない仕組みになっています(「ボーア効果」と呼びます)。
最新の研究では、二酸化炭素(CO2)は、プーファの脂質過酸化反応を止める重要な役割を持っていることが判明しています(CO2 protects cells from iron-Fenton oxidative DNA damage in E. coli and humans. PNAS (in press), 2024 DOI: 10.1101/2024.08.26.609766)。
私たちの細胞内では、ミトコンドリアで発生した過酸化水素と鉄との反応(フェントン反応)で、最も反応性が高いフリーラジカルが発生します。
これを「ハイドロキシラジカル(HO•)」と呼びます。
反応性が高いというのは、具体的にはタンパク質や脂質などの他の成分と反応して、変性させてしまう性質を言います。
二酸化炭素(CO2)がそこに存在すると、ハイドロキシラジカルを生成せずに、代わりにより穏やかな炭酸ラジカル(CO3•-)が生成されます。
これによって、プーファの脂質過酸化反応(ハイドロキシラジカルが必要)が起きないので、細胞内の様々な生体分子に及ぼすダメージを予防できるのです。
もちろん、その他にも私たちの体内で二酸化炭素(CO2)が命に関わるような様々な重要な作用を持っています(パレオ協会基礎医学ニュースレター『ミラクルホルモンCO2 アップデート』参照)。
このように動植物のいずれの生存にも必須の二酸化炭素(CO2)を削減するというのは、生命を削減するのと同じことになるのです。
自然と生命の仕組みは、とても神秘で道理にかなっています。それを人間が操作するのは、神への冒涜といえるでしょう(そうです。“彼ら”は確信犯です😃)。