現代社会では、一般に流通する魚のほとんどは養殖ものになっています。
20年ほど前に養殖業者に話を伺ったことがありますが、予想をはるかに超えるものでした。
狭いイケスギュギュ詰めになった魚たちに、短期間で太らせる(脂肪をつける)ために、抗生剤などの医薬品はもちろんのこと、着色剤なども入れるということでした。
イケスは化学物質のチャンポンになっているので、養殖業者は養殖魚を絶対食べないと言っていました(これは、農家が、化学肥料や農薬を使用して自分たちが市場に出す用に作った農作物を決してたべないのと同じです)。
海を汚染するマイクロプラスチックやグリフォサートなどのエストロゲン作用物質も、魚の脂肪に蓄積するため、脂肪が多い養殖魚は当然毒物の蓄積量が多くなります。
そして、近年ようやく問題視されるようになってきたのが、畜産での遺伝子ワクチン接種ですが、養殖魚へも同じ遺伝子ワクチンが使用されています。
2011年の時点で、養殖のニジマス(rainbow trout)に遺伝子ワクチンに含まれる遺伝子(DNA)が、少なくともワクチン接種後120日残存することが報告されています(Development of a suicidal DNA vaccine for infectious hematopoietic necrosis virus (IHNV). Fish Shellfish Immunol 2011 Mar;30(3):815-23)。
2022年の研究では、ニジマスに遺伝子ワクチンに含まれる遺伝子(DNA)が接種後320日間に渡って認められた結果が報告されています(Efficacy of DNA Vaccines in Protecting Rainbow Trout against VHS and IHN under Intensive Farming Conditions. Vaccines (Basel). 2022 Dec; 10(12): 2062)。
現在、新型コロナに対する遺伝子ワクチンに遺伝子(DNA)の混入が大きな問題となっています。
これらの遺伝子が私たちの細胞の遺伝子に組み込まれるというエビデンスを拙著『ハチミツ自然療法の最前線』や基礎医学でもお伝えしてきましたが、この事実をメインストリームの医学やマスコミは否定しています。
1950年にバーバラ・マクリントック(Barbara McClintock)は、トウモロコシの研究で、遺伝子が頻繁に移動する事実を確かめました(The Origin and Behavior of Mutable Loci in Maize, Natl Acad Sci U S A. 1950 Jun; 36(6): 344–355)。
このマクリントックの業績は、メインストリームの医学では長い間認められませんでした。
なぜなら、遺伝子ワクチンや遺伝子組み換えで使用する遺伝子が、ヒトの細胞に移行することを示唆する内容だったからです。
遺伝子(実際はエクソソームに含まれる遺伝子)が頻繁に自分の体内だけでなく、生命体の間でも移動することは、生命の基本的な仕組みです。
つまり、遺伝子ワクチンの残骸である遺伝子が養殖魚に残存し、それを食べた人間に移行する可能性があるということです。
遺伝子ワクチンを接種した養殖魚が、遺伝子組み換え生物(GMO)になるかどうかの議論(遺伝子ワクチンを大量生産している製薬業界が規制当局にロビー活動をしているだけ)がなされていますが、エビデンスではすでに決着がついています。
もし、遺伝子ワクチンを接種した養殖魚を「遺伝子組み換え生物」と定義してしまうと、遺伝子ワクチンを接種した私たち人間も同じ「遺伝子組み換え生物」と定義されます。
したがって、製薬業界の回転ドアである規制当局は、決して遺伝子ワクチンを接種した養殖魚を「遺伝子組み換え生物」と定義しないでしょう。
自然を虚心坦懐、謙虚に観察することなしに、驕り高ぶって自然とそれに内包されている生命をコントロールできると過信した人間(カバール、サイコパス)の末路が「遺伝子操作」という信念(サイエンスではない)によく体現されています(^_−)−☆。