◆パレオ協会基礎医学Q&A ◆
『ベンゾジアゼピン眼症について』
今回は、ベンゾジアゼピン眼症についてのご質問に対する回答をシェアいたします。
(ご質問)
崎谷先生、お世話になっております。いつも有益な情報をありがとうございます。
いつも素晴らしい学びを提供して頂きありがとうございます。
4年ほど前まで長期間ベンゾジアゼピン系の薬を飲んでいました。
ずっと眼の調子が悪く改善は難しいのかと思いますが、ベンゾジアゼピン眼症と言うものがあることを知りました。
お忙しい中申し訳ありませんが、教えていただけると幸いです。
どうぞ宜しくお願いします。
(回答)
ベンゾジアゼピン系薬剤は抗不安薬や睡眠薬として世界中で広く使用されていますが、その眼科的副作用については長年にわたり断片的にしか報告されてきませんでした。しかし近年、特に2010年代以降の研究により、これらの薬剤が眼球に及ぼす影響について、より体系的な理解が進んできています。
精神薬の眼科的副作用に関する包括的レビュー
ベンゾジアゼピンを含む精神薬の眼科的副作用について、最も引用されている文献の一つが、2010年のレビュー論文です(1)。この包括的な文献レビューは、精神科医、眼科医、そして患者自身が、これらの薬剤による潜在的な眼球への影響を認識し、備えておく必要性を強調しています。
特にジアゼパムについては、眼球アレルギー性結膜炎の症例が報告されており、この場合は他のベンゾジアゼピンへの変更により問題が解決することが示されています。この研究では、ベンゾジアゼピンが瞳孔筋に作用する可能性があることが指摘されており、これが後述する急性緑内障のリスクと関連している可能性が示唆されています・・・・・・


















