『糖質制限は基礎代謝を低下させる』

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『糖質制限は基礎代謝を低下させる』

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『糖質制限は基礎代謝を低下させる』

2025.06.27

『糖質制限は基礎代謝を低下させる』

最近ではようやく日本の糖質制限の元になった、超低炭水化物ダイエット（アトキンズダイエット）の危険を伝える内容が徐々に増えてきています。

以下は有酸素運動と糖質制限を推進してきたライザップが運営するボディメイク情報マガジンの記事でも、糖質制限で冷え性、頭痛、めまい、便秘などが起こることを正直に書いています。

参考文献

・『間違った糖質制限ダイエットは危険？？失敗しないために注意すべきこと』　ココカラネクスト、2025年2月10日）

⭐️フィットした身体を維持する秘訣は基礎代謝！

痩せる、あるいは健康的なフィットした身体をキープするためには、長時間あるいは激しい運動は必要ありません。

体重減少時の全エネルギー消費（TDEE）の中で、安静時の基礎代謝（RMR）が60～70%を占めています。したがって、基礎代謝を上げることがフィットした身体を作るのにもっとも必要とされるのです。

たとえ、無理な運動や糖質制限によって一時的に少し体重減少しても、その後に基礎代謝が減少するために必ずリバンドします。

参考文献

・Tissue losses and metabolic adaptations both contribute to the reduction in resting metabolic rate following weight loss. Int J Obes (Lond). 2022 Jun;46(6):1168-1175.

・Role of resting metabolic rate and energy expenditure in hunger and appetite control: a new formulation. Dis Model Mech. 2012 Sep;5(5):608–613.

・Persistent metabolic adaptation 6 years after The Biggest Loser competition. Obesity (Silver Spring). 2016 May 2;24(8):1612–1619.

⭐️糖質制限は基礎代謝を落とす

基礎代謝を決定するのは、甲状腺の機能です。

糖質制限食にすると、甲状腺ホルモン（活性型甲状腺ホルモン、T3）の低下とそれに応じた基礎代謝率（VO2）の低下が起こります。

糖質制限では、食事中の脂肪を増やす（ケトン食）か、タンパク質を増やす（高タンパク質食）のいずれかになります。

しかし、糖質制限のいずれのタイプもが、基礎代謝を決定する甲状腺ホルモン値（T3）の低下をもたらします。つまり、いずれも基礎代謝を落とす結果になるのです。

そして、その低下幅は高脂肪食（ケトン食、ケトジェニックダイエット）の方がより大きい結果が出ています。

また糖質制限者が推奨するプーファは、甲状腺機能を低下させる代表的な酸化しやすい油です。酸化しやすい油（オメガ３）ほど、甲状腺機能を低下させます。

参考文献

・Effects of slimming and composition of diets on VO2 and thyroid hormones in healthy subjects. Am J Clin Nutr. 1982 Jan;35(1):24-35.

・Effect of low-carbohydrate diets high in either fat or protein on thyroid function, plasma insulin, glucose, and triglycerides in healthy young adults. J Am Coll Nutr. 1985;4(4):451-9.

これらの結果は、糖質制限で起こりやすい「身体が冷えやすくなる」「頭痛やめまい」「便秘」の根本原因が甲状腺機能低下であることを科学的に裏付けています。